妹審神者⑤ (ページ44)

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344、後遺症そして迷いページ44

乱、薬研side

薬研がAを避け始め、しばらくたった頃。

薬「乱…」

乱「なぁに？」

いつにも増して暗い表情の薬研

薬「お前に頼みがある」

乱「あるじさんのこと？」

小さく頷く薬研

薬「大将はなんでも、
1人で抱え込む性格なんだ、

怖くても、辛くても

絶対俺っち達には顔色を見せない」

乱「うん、そんな気はしてた
やっぱそうなんだ…」

薬「できる限りでいい、

あいつを支えてやってくれねぇか」

乱「うん…
薬研はさ、それでいいの？

まだあるじさんと会わないの？」

薬「……もう、少しだけ」

乱「うん、わかった。

あのね、あるじさん。
いつも心配してるよ、薬研の事。

思い詰めてたりしない？って
いつも聞いてくる。

そのせいで、
いつも答えに困ってるんだからね！」

可愛く、
ぷんすこ怒るような素振りをして、
すぐ笑顔になる乱は続けた。

乱「この間、
あるじさん、初期刀選ばされてたけど、

清光や歌仙さんじゃなくて。

薬研がいい！って言って
何度も頭下げてお願いしてたよ

はやく顔見せてあげてよね」

そう言って乱は部屋を出た

※乱ちゃんの清光呼びは空想です。