1話 ページ1
ジリリリッ
「……んっ」
目覚ましの音で目が覚めた彼女。降谷Aは体を起こし、1人にしては大きいダブルベッドの上で浮かない表情をしていた。
「帰ってきてない……か」
隣のシーツにはシワ一つなく、あるのはAの寝ていた場所だけ。
「朝食の準備しなきゃ」
寝室を出て、台所に立ち冷蔵庫を開け食材を取る姿は、何年も同じことをしてきたと言わんばかりのスムーズな動き。
トントントン、とリズム良く鳴る包丁
(……いつ頃帰ってくるんだろう)
普段は調理中は考え事をしないA。
「考え事をしながら調理をするな」
「怪我をしたらどうする」
彼に何度も言われ続けた言葉。
「……えっ」
包丁を起き、ゆっくりと体を後ろに向ける。
何日も帰ってきてない彼が今、Aの目の前にいる。
「よかった、朝食には間に合ったな」
存在を確かめるように、彼、降谷零に抱きつき背中に腕を回す。
「おかえりなさい」
「ただいま」
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アオ - 今更だけど、レモン入りコーヒーって、降谷さんにこそ必要なのでは? (2018年5月28日 17時) (レス) id: 2b19727990 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシュ(プロフ) - アオさん» 教えて下さり、ありがとうございます…! (2018年5月13日 19時) (レス) id: 3ce48d8077 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 「教えてくと」ではなく、「教えてくれと」では? (2018年5月13日 19時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシュ(プロフ) - 明里香さん» あぁぁ…!すみませんありがとうございます…! (2018年5月13日 9時) (レス) id: 3ce48d8077 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 零の好物はパセリではなく、セロリです。 (2018年5月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミーシュ | 作成日時:2018年5月2日 22時