【d!】推しのぬいぐるみが【ci】 (ページ27)

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27話ページ27

__you side

目を覚ますと、外はすっかり橙色に染まっていた。

『ん……』

起き上がってみるとだいぶ体調が良くなっていることに気がつく。

ふと隣を見ると、椅子に座って眠っているチーノさんの姿があった。

起こさないようにそっと立ち上がると、机の上にメモが置かれているのを見つけた。

そこには「キッチンにおかゆあります」と拙い字で書かれていた。

『ふふっ、かわいいな……』

なんて思いながら、寝ているチーノさんの顔を見つめる。

ほんと整った顔だよな…なんて思いながらじっと見つめていても全く起きる気配がない。

『……ちょっとくらいならいいよね？』

頬に指先で触れてみると、もちっとした感触が伝わってくる。

少しの間ぷにぷにしていると、ふいに手首を掴まれた。

驚いて目を向けると、寝ぼけ眼のチーノさんと目が合う。

ci*「…Aさんのえっち」

『いやっ、これは違くてっ』

ci*「ふふっ、」

慌てて弁解しようとする私を見て笑い出すチーノさん。

それを見た瞬間、自分がからかわれたことに気づく。

『もう！ひどいですよ！』

ci*「あははははっ！冗談やないですか！」

『むぅ……』

恥ずかしさを隠すために口を尖らせると、チーノさんに頭を撫でられた。

ci*「ふふ、それより体調は大丈夫そうですか？」

『はい、だいぶ良くなりました』

ci*「良かったです！」