【ハイキュー】及川様は告らせたい

15、喫茶店を繁盛させたい ページ15

｢クレープ売ってまぁーす！｣

｢タピオカあるよー！ミルクティーからいちごミルクも！｣

｢そこのにぃちゃん、ちょっと遊んでかない？｣




一般入場のある文化祭は、普段の何倍も人で賑わっている。

…運営側は、戦の真っ只中である。


どのクラスが、一番人気になるか。



貴｢そこのお嬢さん方、うちの店、寄っていかにゃ〜い？｣

及｢可愛らしいお嬢様方…特別サービス、してあげますよ？｣



及川と凜のクラスでは、売り子にこの二人をつかっている。

行列が出来るほどの繁盛ぶりである。



写真を撮る人も中にはいる。猫耳メイドの凜、執事の及川。

人気が出ないわけない組み合わせなのである。


｢有馬様ぁぁ！！こっち見てぇー！｣


貴｢…ﾆｺｯ｣


｢｢｢｢｢｢｢｢キャァォォォァァォァァー！｣｣｣｣｣｣｣｣


悲鳴の大合唱である。


｢有馬さぁん、俺と写ｓ……ﾋｲｯ｣





有馬の奥側に潜む京谷と、及川の無言の圧力にて縮こまる男子生徒。

番犬は今日も健在である。




及｢…やっぱり有馬、すごい人気だね｣

貴｢嬉しくありませんがね｣



？｢あれぇ？及川クン何してるノ〜？｣


事件は唐突に起きるものだった。

及｢………は？｣

貴｢…これは……珍しい方々が｣



京｢…(・д・)チッ｣


牛｢及川、久しぶりだな。有馬も元気そうだ｣

天｢なにそのかっこー！おもしれェー！｣

瀬｢天童騒ぎすぎだ｣

大｢有馬も及川も久しぶり。いきなりごめんな｣

山｢おーい、何固まってんだー？｣

川｢いつ見ても有馬さん可愛いな｣

白｢それな。美しさもご健在だ｣

五｢青城の文化祭すごい！愛とかハートだらけ！｣




貴｢…お久しぶりです皆さん。何故ここに？｣


笑顔は絶やさず、内心の乱れを悟らせず、凜は言った。

及川で隣でワナワナと震えている。


牛｢気分転換だ｣


川｢有馬さんを｣
白｢拝みに来ました｣



有馬信者の2人である。

及｢ちょ、っまじて、もう訳の…はァ！？

も、あー！ヤダっ！訳わかんないし！なんでここいるの！｣

貴｢もう聞きましたよそれ｣



及｢最悪ゥ！牛若の顔ここで見るとか！なんでレギュラー全員いるのもう！｣



｢有馬様！中の仕事を手伝ってもらってもいいですか！｣

貴｢(ナイスタイミングよ！)今行きます｣


及｢有馬っ！？｣





さよなら、及川さん。






そんな目をした凜に、思わず灰になりかけた及川だった。

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