月島の双子の姉は…5

過去編3 ページ3

ドアを開けた目の前に広がっていた景色は…



貴｢凄い…｣


それしか言葉に出ないほど、なんと言い表せればいいか分からないものだった。

それほど、私は刺激を受けた。



自分は身長の高い方。それよりも、高い高いネット。

それよりも、高く高く…人間が飛んでいた。

これは、


貴｢バレー…ボール……？｣

…テレビで、見たことはある。


現実は、テレビと全く違かった。画面では感じることの出来ないこの高さ。

…こんなに高く、人は飛べるものなんだ…



？｢…興味があるのか？｣

突然、話しかけられ悪いことをしているわけじゃないのに体がビクッとしてしまった。


声の主は、元気そうなおじいさん。

貴｢…あ、こんにちわ。えっと、兄のお弁当を届けに来ました。月島Aです｣


監｢そうか、月島の妹か。俺はここの監督をやってる烏養一繋だ｣


烏養…監督。お兄ちゃんから聞いたことある。


物凄く、怖いって。



監｢ちょうどそろそろ昼飯の時間だ。

入ってな｣



烏養監督の言葉に甘えて、中で待たせてもらうことにした。




待ってる間も、バレーから目を離すことは出来なかった。

烏｢お前さんもバレーしてるのか？｣


私は首を横に振る。

貴｢私は、そういうことやっちゃダメだから。






でも、凄くカッコイイ…｣


やってみたい、少しそう思った。

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