三 ページ3
やってしまった、と思ったけど。
時すでに遅し。
私からぱっと離れた蜜璃ちゃんは、口に手を当てた。
目を見開き、口をパクパクさせる蜜璃ちゃん。
「今の、ほんと…?」
蜜璃ちゃんは、そう小さく私に言った。
ぶっちゃけ、まだ心の整理ついてません。
でも、そんなことは言えないから。
「うん。本当だよ。私も、蜜璃ちゃんが好き」
冷や汗をかきながらも、蜜璃ちゃんにそう笑いかけた。
蜜璃ちゃんは信じられないという様子で、瞳に溜まっていた涙をぽろぽろと零し始めた。
蜜璃ちゃんが泣いたところを見るのは初めてだから、驚きを隠せない。
「私なんかで、いいの…?」
上目遣いで私を見つめる蜜璃ちゃん。
男だったらイチコロだっただろーなー。
と思いながら、蜜璃ちゃんの涙を羽織で拭ってあげた。
「いいよ」
そう私が言うと、蜜璃ちゃんはまたぽろぽろと泣き出した。
「っ、うぁぁぁ、Aちゃぁぁぁん」
「えっ、ちょっと、蜜璃ちゃん!?」
、
、
ある町の甘味処。
初々しく、勇ましい2人の少女に。
、
愛が、芽生えました。
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千華(プロフ) - 鴉玄さん» 私も書きやすいお話でした〜!!あと1話、2話で書き終わりますのでしばしお待ちを!他にも読みたいお話があればリクエストして下さいね〜! (2020年3月21日 8時) (レス) id: c4f4aba572 (このIDを非表示/違反報告)
鴉玄(プロフ) - 久々に読んでいて相変わらず尊すぎる…何気にリクエストした惚気嫉妬話が書かれている…だと!?ありがとうございます(語彙力) (2020年3月21日 3時) (レス) id: 436aae3705 (このIDを非表示/違反報告)
千華(プロフ) - すぴねるさん» ありがとうございます.......!! (2020年3月20日 22時) (レス) id: c4f4aba572 (このIDを非表示/違反報告)
すぴねる(プロフ) - もちろんです!この作品のために描いたものですので! (2020年3月20日 18時) (レス) id: ca174faec5 (このIDを非表示/違反報告)
千華(プロフ) - すぴねるさん» いえいえ、ありがとうございます!!本当に素敵なイメ画ですね...!!このお話の方で、イメ画が掲載されているお話を紹介させていただいてもよろしいでしょうか? (2020年3月20日 18時) (レス) id: c4f4aba572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リサ | 作成日時:2019年10月20日 21時