どうしてこうなった。【イナギャラ】 (ページ5)

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ドキがムネムネ合宿所ページ5

そして私達はその後、彼等の合宿所に向かった。外は土砂降りの雨で雷もなっている。神聖なる選手達の部屋があるお、女子トークしたいね女子トーク。

その思いを心に秘めながら私は選手達と黒岩さんの口論を皆の後ろからぼんやりと眺めていた。

神童｢監督は、このことを知っていえ俺達を率いていたんですか！？本当のことを隠して！｣

黒岩｢本当のことを知って、お前達は戦えたのか？｣

そう言われて選手達は口を噤む。図星だったのだろう。

だけどそんな言い方もしなくていいと思うのだ。まあ、“例のあの人”だから、そんな言い方しかできないのかもしれないが。

鬼道｢俺達全員の判断だ。全てを隠して戦うことにしようとな。｣

豪炎寺｢そうだ。こんな現実を誰が受け止められる。
選手達は勿論、チームを率いる監督ですら、適任者はいなかった。だがそこに現れたんだ、信じられない人物が。｣

神童｢噂は本当だったんですね、黒岩流星監督……。その正体は、｣

過去にサッカー界を脅かした闇の皇帝

影山零治

その瞬間ミーティングルーム内がざわめいた。

『あれ？知ってたの。つまんないの。』

と、私は小声で呟いた。

そして豪炎寺さんに影山さん復活の経緯と監督になった経緯を聞かされる。

豪炎寺｢我々が地球存亡の危機を知った時、この事実を受け止めチームを率いることが出来る人間が必要だった。
そこに現れた適任者こそ、甦った影山零治、黒岩流星だったんだ。｣

神童｢黒岩監督、教えてください。何故このメンバーだったんですか？
地球の未来を背負って戦わなければならないチーム、それが何故このメンバー。｣

剣城｢そうです。確かに、それぞれが大きな潜在能力を備えていました。しかし、このメンバーより適した選手がいたはずです。｣

そう言われて黒岩さんは顔を逸らす。図星だったんだなぁー！やっぱりなんかやましい事があったんだね！

すいません黙ります。

松風｢監督！｣

黒岩｢いいだろう。私は死に直面したあの日から、それまで見えなかったものが見えるようになった。それは、人の中に眠る獣だ。｣

獣、ねぇ……。

私は選手達を後ろから見守る形で周りを見ると一瞥した。

黒岩｢ぼんやりとだが、私にはその人間の中に眠る獣の力が見えるのだ。｣