第5話 ページ6
お昼が終わるとなずなくんも戻ってしまって、今度こそ本当に独りになった。
放課後みんなが来るまでの時間は午前中ほど長くないけれど、やっぱり、寂しい。
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
僕はまだ、Valkyrieとして舞台に立ったことがない。
それ果たして…まだ立てないのか、永遠に立たせてもらえないのか。
…もし後者だとしたら、何故宗くんは僕に手を差し伸べたんだろう。
『……いいなぁ、零くんは』
自然とそんな声が漏れるほど、僕は心からそう思っていた。
『(外国なんて、僕には遠い世界だな……)』
僕の世界はこの部屋と、誰かがもたらしてくれるお土産話だけ。
それも、幸せなことではあるのだけれど。
この扉の外へ踏み出せば……何かが、変わるかもしれない。
この部屋に縛られたままで、僕はいいのだろうか。
…ドアノブを握ってぎゅっと力を込めて、ノブを回して、一歩を踏み出すだけだ。
吸い寄せられるかのように、僕は扉へ手をかけようとした。
…けど。
「!」
『っ、あ……』
その扉が呆気なく、彼によって開かれる方が早かった。
…ああ、いつの間にやらもう、そんな時間だったのか。
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - 待ってます!!! (2017年6月8日 7時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!目処が立ちしだい載せさせていただきますので、お待ちください,,,! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f51b0c6802 (このIDを非表示/違反報告)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - また新しく小説を作るなら余ったページでお知らせをしてください!すぐに見に行きます!!! (2017年6月6日 23時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴さん» ご指摘ありがとうございます…!直してきました、本当に有難いです。すみませんでした (2017年5月30日 20時) (レス) id: f51b0c6802 (このIDを非表示/違反報告)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - 18話の零さんの台詞の「妙なことは言わないことを願うけどよ」が「妙なことは言わないとことを願うけどよ」なってますよ〜! (2017年5月30日 20時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2017年5月25日 19時