ニート極めてたら弟に駆り出された件【JO1】 (ページ19)

今日:70 hit、昨日:111 hit、合計:49,588 hit

不安ページ19

『アイドル？？拓が？？？』

拓「うん。…実は、中学の時にもオーディションは受けとって、三次審査まで行ったけど試合と被っとったから諦めたんよ」

『………ちょ、ちょっと待って情報量が……』

拓実が？？…しかも中学から？聞いとらんよ

でも…

『本気でやりたいことなんやね？』

拓「うん」

『…なら良し！なんていうやつ？？番組があるん？』

拓「！番組！！…お姉ちゃんは反対すると思っとった」

『何でよ！拓が本気でやりたいことなら、私がとやかく言っても意味ないやん。それに…拓実は可愛いしかっこいいし自慢の弟やから、どこに出しても問題ないよ』

拓「っ…お姉ちゃん、ほんま大好き！」

『はいはい…私もだよ。お姉ちゃんもこっちで就職決まったから頑張らんとね』

拓「！そうなん！？…俺も、アイドルになれたら東京……」

『なれたら、やなくてなるんやろ？』

拓「！うん！！せやな、とりあえず今回お姉ちゃんちに来たのはこれ伝えたくて！！」

『そっか。久しぶりに会えたんやしどっか行く？？』

拓「いや、ここがいい！ゴロゴロしよ〜」

『観光とか興味無いん……？？なら、お昼ご飯作ったげるわ』

拓「お……お姉ちゃん、料理できるん…？？？」

『失礼な！！この4年でめちゃくちゃ上手くなったわ！！』

《拓実、めっちゃ頑張ってんな〜》

『やろ！？ファイナルまで残って…しかも1位取ったんで！？ほんま凄いわあの子…投票してくれとるよね！？』

《しとるよ、せんとうるさいやん！》

『さっすが！』

《なあ…12月どっかで帰って来れん？？》

『12月？…待ってよ、16日はファイナルだから……』

《ファイナルって弟の？》

『うん。その前後は家族と会うし無理なんよね…』

《…そっか》

『あ…じゃあ、24日は！？』

《え、クリスマス行けるん？？》

『うん！大丈夫？』

《大丈夫も何も！！…なら、今回は俺がそっち行くわ！》

『え、ほんまに？？』

《東京めっちゃクリスマス凄いやん、マーケットとか行ってみたい！！》

『あはは、相変わらずやね。分かった、じゃあ待っとくから』

《おう！》

『あ、投票忘れんといてね！？』

《またそれか…………》

私は、ちゃんと好きだった

でも、不安にさせていたってことに気づかなかった