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「さっしーさぁん」
横山「あ、噂をすればや笑」
指原「Aーっ！」
「由依さんもお疲れ様です！
噂って、私の噂してたんですか？」
横山「せやで、Aが成長したねって話や」
指原「たかみなちゃん、安心してるだろうなって」
エモいムードが流れる。
感傷に浸っていたら、なんとご本人登場。
涙は綺麗に拭かれて、代わりにニコニコの笑顔が復活してた。
ふにゃりとした声は、大舞台が終わった解放感からだろうか。
プレッシャーから解き放たれて、語尾が伸びちゃってるのが愛おしい。
横山「めっちゃ良かったでぇ」
指原「MC込みで良かったよ〜」
「ありがとうございます…笑
でも、泣いちゃったのは誤算でした笑」
横山「たかみなさんの涙見たら、グッと来ちゃうやんな」
「泣かないって、お互いに決めてたんですよ。
たかみなさん、始まる前まで余裕そうだったのに…」
指原「たかみなちゃんに、泣かないは無理あるよ笑」
横山「確かに笑」
Aから、ちょっぴり苦情が。
ほっぺをプクーっとさせちゃって、ほんと自分を分かってる。
あざといし可愛いし、2人して頬がゆるゆるになっちゃった。
「あーあ、たかみなさんとのデュエット終わっちゃったなぁ…」
指原「たくさん練習してたもんね」
「そうなんです、ここで目合わせようとか。
この部分は微笑んで歌おうとか、リハでも打ち合わせして。
2人で考えて作ったステージだったから。
終わっちゃって、ちょっと寂しいです…」
横山「裏話もええ話すぎる…
2人が話し合ってる姿、目に浮かぶもんな」
指原「たかみなちゃん、嬉しかったと思うよ。
最後にAとデュエットできて。
今日のたかみなちゃんの涙、いつもとちょっと違った。
感動ももちろんだけど、安心して泣いてるように見えた。
きっと、Aがここまで育ってくれて嬉しかったんだよ」
「…そうだといいなぁ」
横山「少なくともうちらの目には、そう映ったで」
「だとしたら、私のミッションは達成かなぁ…笑」
淡く微笑む横顔は、目を見張るくらい綺麗で。
こんなんを眼前に見せつけられたら、そりゃあたかみなちゃんも泣いちゃうわ。
だって、私の胸にも込み上げてくるものがあったんだから。
2人の素敵な関係を、遠巻きに見るのが好きだった。
出来るよね、出来ますって言える先輩後輩。
いや、それよりかは姉妹っぽい。
言葉で上手く言い表せない、理想の距離感の2人が好きだった。
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2023年3月28日 18時
