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『はい、じゃあ次はAちゃん』


「…はい」


『乃木どこ、3年間やってみてどうでしたか?』


「そうですね……うん、何にも知らずに芸能界に入ったので…

本当に成長させてもらって、色んなことを学ばせてもらって…

だから、うん…すごい…っ」


『Aちゃんはね、ずーっと先頭で頑張ってくれてたもんね。

会う度に大きく成長してるAちゃん見るの、すげぇ頼もしかったよ』


『辛いことキツいこと、たくさんあったと思うけどね。

そういうの全然見せずに気丈に振舞ってて。

本当に偉いなって、毎回感心してたよ。

誰でも出来ることじゃないんだよ?

すげーことなんだから、もっと褒めてあげてもいいんだよ』




ねぇ、こんなこと言われたら泣いちゃうじゃん。

バナナマンさんが、まっすぐ私を見つめていて。

次の言葉を待ってくれていて。

より、自分の不甲斐なさを実感した。

こんなに温かく見守ってくれていて、期待してくれているのに。

私は、自分の言葉で話すことすらままならないんだから。




「乃木どこのおかげで、乃木坂はちょっとずつ有名になっていって。

乃木坂46という名前を世間に広めることが出来ました。

なので…終わってしまうのはすごく寂しいですし、同時にすごく悔しいです…っ」


『悔しい?』


「もっと出来たことがあったんじゃないか、頑張れたんじゃないか。

終わる前に、もっとやるべき事があったんじゃないかって。

私たちに力が足りなかったからだったのかなって。

バラエティに関しては、乃木坂の課題でもあると思うし、自分でも分かってたんです…

だからこそ、乃木どこでもっと成長したかったんですけど。

でも、乃木どこ以外でも出来るようにならなきゃダメだよってことだと思います。

乃木坂の名前が外れた場所でも、乃木坂46を広められないと意味ないですし…

AKBさんを超えることを目標にしてるなら尚更です。

なので、これからもっと1人1人が真剣に頑張っていきます。

バナナマンさんにも、これからも見守ってもらえてたら嬉しいです。

本当に、今までありがとうございました…っ」




甘えてちゃいけない。

課題があるなら、自分達で超えなきゃ。

バナナマンさんに、いつまでも頼りきりじゃダメだ。

ここでの経験を生かして、更に大きく成長しなきゃ。

そんな決意を述べて、私のターンは終わり。

みんな泣いてる。

そうだよね、思い入れたくさんあるもんね。

それぞれの涙が、番組への愛を物語っていた。

・→←もう悔しいって思わないように



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月1日 23時

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