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島崎「ただいま披露させてもらったのが、新曲の僕たちは戦わないでした。

久しぶりのダンスナンバー楽曲でしたが、皆様どうでしたか〜?」


高橋「いやぁ、ぱるがこんな真剣に踊ってるとこ久々に見たよ」


島崎「たかみなさ〜ん、いつも踊ってますよぉ」


高橋「いやぁ、ぱるかっこよかったよ」


島崎「えー、ありがとうございます」


高橋「安定の塩対応だけど、踊ってる時はバキバキやったわぁ」


島崎「そんな塩じゃないですよー」




新曲の初披露がある。

これは、もうずっと前から分かってたことだった。

この日のために仕上げて来たんだから、もちろん出たい。

ただ、それ以上の理由があったのだ。

どうしても外せない、大きな理由が。

ママに怒られたくないっていう気持ちよりも、もっと大切な理由。

それは、案外すぐにやって来た。




:




【AKB48 春の人事異動】




人事異動というのは建前で、簡単に言えば組閣だ。

何度目の組閣だろうか。

今回は、メンバーには事前に告知されていた。

自分がどこに行くのか知っている。

だから、もうショックは受けない。

私は大丈夫だけれど、ファンの方は大丈夫だろうか?

この後に発表されることを聞いたら、どう思うだろうか?

自分の目で見て、肌で感じて確かめたいと思った。

だからどうしても、今日ステージに立ちたかったのだ。




『ただいまより、AKB48春の人事異動を始めます。

メンバーは、名前を呼ばれたらそのチームの場所へ移動して下さい』




ファンの方は、当たり前だけど動揺してる。

その姿を見て、メンバーの瞳が揺れる。

そうだよね、今日はAKBさんの単独ライブだもん。

そんなに大幅な異動はないのかな、今兼任しているメンバーはどうなるのかな。

色んなメンバーのファンの方がいるんだから。

推しメンがどうなるか、そりゃあ不安にもなるよね。

大きく息を吸い込んで、私は広い会場の奥まで見回した。






『白橋A…………AKB48 チームA、乃木坂46と兼任続行です』






私は、兼任続行が発表された。

このことも事前に知らされていたから、私は全く動揺することはなかった。

今回解除されたメンバーも多かったから、ファンの方は気を揉んでいたかな。

でも、ごめんなさい。

この動揺には、まだ続きがあるんです。

こっちの事実の方が衝撃的だったし、私にとってショックでもあった。

心臓が、再びバクバクと鳴り出した。

次は、自信を持って顔を上げることが出来なかった。

真実はここに閉まっておこう→←・



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月1日 23時

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