「ねぇ、やめなよ」【Fischer's】

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あれからしばらくすると、モトキさん意外のメンバーがシェアハウスに姿を現した。


「お、ダホぺけおかえり」


シェアハウスに入ってからは何故かずっと私の隣にいるマサイさんが姿を現した二人に声をかける。


「ただいま！」


「ただいまー」


大柄な男性と細身の男性はにこやかに帰宅の挨拶をする。


すると、大柄の男性は目を丸くさせて私を指差し「そちらは？」と訊いた。


それに反応し、私は一歩前に出て自己紹介をする。


「A Aです。今日から此処に住まわせて頂きます。Aって呼んでください。これからよろしくお願いします」


丁寧にお辞儀をして言葉を締め括ると、大柄の男性は明るい表情になる。


「よろしく！ 俺は森田 瑞希！ ンダホだよ！」


にこやかに返してくれたことに感謝だ。


一方、細身の男性は苦笑しながら私に挨拶をする。


「あっ、吉田 渉です。ぺけたんって呼んでね」


挨拶を返すと、用は済んだからと言い、細身の男性……ぺけたんさんはその場を立ち去った。


「気にするなよ。ちょっと人見知りしてるだけだから」


シルクさんが助言をくれたので、私はコクリと頷いて見せるが、本当に人見知りをしているだけなのかは少し疑っていた。


「ねぇ、A！」


ボーッとしていると、大柄の男性……ンダホさんに声をかけられる。急いで其方を見やると、少し不安が混じったかのような表情のンダホさんがいた。


「どうしました？」


私が用件を訊くと、ンダホさんは無理に笑顔を作って此方に近付いてきた。


「俺と、友達になってくれる？」


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森田 瑞希……もりた みずき


吉田 渉……よしだ わたる

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