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ハリーがみんなと同じ、ぼんやりとした表情になった。ムーディ先生はハリーに「机に飛び乗れ」と命じた。ハリーが膝を曲げ、跳躍の準備をする。
しかし、数秒固まった次の瞬間、ハリーは飛び上がると同時に、飛び上がるのを自分で止めようとした──その結果、机にまともにぶつかり、机をひっくり返した。
「よーし、それだ！ それでいい！」
ムーディが唸った。
「おまえたち、見たか……ポッターが戦った！ 戦って、そして、もう少しで打ち負かすところだった！ もう一度やるぞ、ポッター。あとの者はよく見ておけ――ポッターの目をよく見ろ。その目に鍵がある――いいぞ、ポッター。まっこと、いいぞ！ やつらは、おまえを支配するのにはてこずるだろう！次！」
ムーディが生徒をぐるりと見回した。そしてとうとう、Aと目が合った。
「カルディア、前へ！」
Aは前へ出た。ムーディが、倒れた机を杖で直したあと、Aを見た。みんながAを見た。あのA・カルディアが、ムーディの命令で一体どんなへんてこなことをするだろうと、興味津々な目だ。
「インペリオ！服従せよ！」
ムーディがAに杖を向けた。しかし、Aの様子は変わらない。Aは、自分が呪文にかかっている感覚がなかった。唖然と立ち尽くしていると、ムーディの生徒たちを見回していた魔法の目がAに向けられ、ムーディの両眼がAを見た。
「カルディア、わしの命令に従いたいと思うか？」
「い……いいえ」
Aは自分でもわけがわからずに答えた。後ろに立っていた生徒たちがひそひそ話をしだした。ムーディは少し考えたあと、目を細めた。
「よし、いいだろう。次！」
ムーディはそう言うなり、次の生徒を呼び出した。Aはわけがわからないまま下がった。周りの視線が自分に注がれるのがわかる。結局、授業が終わるまでに服従の呪文に抗えたのは、呪文が効かなかったAを除いて、ハリーだけだった。
授業を終えてみんながクラスを出ていく中、ムーディがAを呼び止めた。
「お前も気になっていることだろう。どうして服従の呪文が効かなかったのか」
Aはムーディの方を見た。ムーディはAの赤い目を指差した。
「お前の、その目だ」
「え？」
Aは呆気にとられて、真っ赤な瞳を丸くさせた。
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鵲(プロフ) - (・´-・｀）ﾄﾞﾔｧさん» ありがとうございます…！うーん、端末によってwebの検索の仕方が違うとは思うのですが、直接リンクを開くと作品に飛べると…思います…若しくは、R18を表示できる設定にしていれば、私の作品ページから飛べないでしょうか？＞＜お手数おかけして申し訳ありません！ (4月20日 3時) (
レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
(・´-・｀）ﾄﾞﾔｧ(プロフ) - レヴィアタンの独白を読んでこの方すげぇな…って感動してしまいました！先程のコメント通りにwebの検索欄にペーストするとあいばくのアイソレーションという作品に飛んでしまうのですが…。すいません。その場合どうすれば良いでしょうか？？ (4月19日 7時) (レス) @page43 id: 831d7e662a (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - かなさん» 読んでくださりありがとうございます😭！リンクをコピーしてwebの検索欄にペーストしたら飛べないでしょうか…！ (3月27日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございます！🙏😭R18あまり自信はないのですが、お楽しみいただけたら幸いです……😭😭 (3月27日 5時) (レス) @page43 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - 全ての作品楽しみに見させてもらってます！R18作品がリンクから飛んでも見れなくて、どこから見せますか？🥺 (3月25日 9時) (レス) @page43 id: 6549d2c57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2024年2月24日 6時
