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「確かに、私もあの授業はそんなに好きじゃない」
Aは息を吐き、占い学の本を鞄に押し込んだ。
「だけど、私ならここで中途半端にやめるようなことはしない。せめて──」
「おい、ハーマイオニーの時間割がどうなろうと、君には関係ないじゃないか」
先程から話を聞いていたらしいロンが顔を出し、Aを見た。
「いいから、あっちにいけよ。君、ハーマイオニーのことは嫌いだったじゃないか」
ロンはAのことがあまり好きではない。それは誰が見ても、A自身も気がついていた。ハーマイオニーに何かを言おうとするたびにロンが口を挟むので、Aはイライラしてロンを見た。
「ウィーズリー、お前には関係ない」
「聞き馴染みのある名前が聞こえた気がするな」
その時、突然背後からひょっこりと二つの影が現れた。フレッドとジョージだ。自分の弟とAが睨み合っている状況に、なにか面白いものを嗅ぎ付けたらしい。この二人は、何かと厄介事が大好きなのだ。
「珍しい組み合わせだな。で、何の話してたんだ？」
「お前たちにも関係ない」
Aがイライラしながらそう言うと、フレッドとジョージは顔を見合わせた。フレッドはニヤッと笑って、Aの頬をつんとつついた。
「そんな言い方するなよ、A。前の関係に戻ったみたいで寂しいな。それに、そんなに眉間にシワを寄せるとかわいい顔が──」
「触るな」
Aがフレッドの手をはたいた。最後にロンとハーマイオニーに怒りの一瞥を向けて、Aは二人から遠く離れた隅の席の方へと歩いていってしまった。
「こりゃ、相当怒ってるぞ。ロン、お前、Aに何言ったんだ？」
「知らないよ！そもそも、カルディアはもとから怒りっぽいんだ。そうだろ？いつもイライラしてるじゃないか」
「そんなことないさ。少なくとも、俺達の前ではもう少し穏やかだぜ。なあ、ジョージ？」
フレッドが横のジョージに視線を向けた。しかし、そこにもうジョージの姿はなかった。フレッドがあたりを見回していると、ハーマイオニーはAがついさっき歩いていった奥の道を指差した。ジョージが、イライラしているAの横に座って機嫌取りをしている。
「ジョージなら、もうAのもとへ行ったわよ」
「あいつ、抜け駆けしやがって！」
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
