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「よっ、A」
アップルパイを食べていると、フレッドとジョージが気さくに手を振って、Aの方へ歩いてきた。
「午前の授業は何だったんだ？」
「魔法生物飼育学と、数占い学。あと、呪文学」
Aがそう言うと、フレッドとジョージは顔を見合わせた。
「なあ、どうやって三つも授業に出てるんだ？ そろそろ教えてくれよ」
Aは聞こえないふりをして、アップルパイを片手に読んでいた『数占い』の本を持ち上げた。
午後は占い学だった。ハーマイオニーは、占い学でやっと姿を現した。
「A！ごめんなさい、私……眠っていたわよね？」
「ああ」
Aがハーマイオニーに目をやった。それから勘違いされないようにと言うようにモゴモゴ付け足した。
「言っておくけど、起こさなかったわけじゃない」
ハーマイオニーは分かってるというように小さく微笑み、近くのテーブルに座った。教室の小さなテーブルの一つひとつに真珠色の靄が詰まった水晶玉が置かれていて、ぼーっと光っていた。
「みなさま、こんにちは！」
おなじみの霧のかなたの声とともに、トレローニー先生がいつものように薄暗がりの中から芝居がかった登場をした。パーバティとラベンダーが興奮して身震いした。二人の顔が、仄明るい乳白色の水晶玉の光に照らし出された。
「あたくし、計画しておりましたより少し早めに水晶玉をお教えすることにしましたの」
トレローニー先生は暖炉の火を背にして座り、あたりを凝視した。
「六月の試験は球に関するものだと、運命があたくしに知らせましたの。それで、あたくし、みなさまに十分練習させてさし上げたくて」
ハーマイオニーがフンと鼻を鳴らした。
「あーら、まあ……『運命が知らせましたの』……どなたさまが試験をお出しになるの？ あの人自身じゃない！ なんて驚くべき予言でしょ！」
ハーマイオニーは声を低くする配慮もせず言いきった。 トレローニー先生の顔は暗がりに隠れているので、聞こえたのかどうかわからなかった。ただ、聞こえなかったかのように、話を続けた。
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
