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「それじゃあ手紙を送るよ。おじさんたちにもね。今年は俺達と一緒に行けないかって、聞いてみる」
「………うん」
Aが素直に頷いたのを見て、二人はほっと息を吐いた。その時突然、ぐぅーという音がAの腹から鳴った。
「やっぱり食事取ってなかったんだな」
Aは二人から目を逸らした。
「車内販売で何か買ってきてやるよ。待ってて──」
フレッドが立ち上がりコンパートメントを出ていくと、ジョージはじっとAを見つめた。
「フィオナが、最近ずっとAを探してたよ」
Aはフィオナの名前を聞くなりまた不機嫌な顔になった。
「謝りたいことがあるって──いったい、何があったんだ？ 教えてくれないのか？」
フィオナに呪文で失神させられたなんて、あまりにも屈辱的だ。誰にも言いたくなかった。
「わかった。無理に詮索はしないよ」
ジョージは微笑むと、Aの顔を自分の方へ向けさせた。
「かわりに、キスさせて。ここ数日全然会ってなかったから、そろそろ限界なんだ」
Aは一瞬顔をしかめたが、ジョージはAが有無を言う前に顔を近付けてきた。仕方無しに受け入れると、ジョージの唇が触れ合う感覚がしたと同時に、舌で唇の隙間をなぞられた。
その時、突然汽車がガタンっと揺れて、ジョージは勢い余って、Aの方に体が倒れた。間一髪窓に手をついて、なんとか体制を保った。ちょうど、汽車が発車したらしい。
「ごめん……平気か？」
「あ、ああ……」
Aは心臓をばくばく言わせたまま答えた。ジョージはじっとAを見下ろすと、また唇を近づけ、ゆっくり口付けた。
「っ、ぅ……んっ」
ジョージの舌が口内に入ってきて、Aは自分の顔が熱く火照るのを感じた。ジョージの熱い舌、吐息、そして匂い。頭がおかしくなりそうだった。
ジョージは一度唇を離して手をAの腰に回すとわ自分の方へ引き寄せて抱き締めた。
額から頬へ、頬から唇へ、順番に顔中口付けて、最後はAの肩に顔を埋めた。
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
