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日付が変わる少し前、突然、部屋の扉が慌ただしく開き、中に誰かが入ってきた。Aは本から顔を上げ、ベッドのカーテンを開いた。立っていたのは、なんとフィオナだった。泥だらけで、少し怪我をしていたが、Aを見つけるなり慌ててそちらへ寄ってきた。
「A！今すぐに来て！」
「はあ？」
フィオナはAの腕を掴んで引っ張った。Aは危うくベッドから転げ落ちるところだった。こんなに強引に自分を引っ張っていくフィオナは初めてだ。談話室まで来たあたりで、Aは慌ててフィオナの手をはたき落とした。
「おい、なんのつもりだ！」
「お願い──逆転時計を貸して！」
「なんでそのことを……」
「今すぐに必要なのよ！」
Aはフィオナを睨みつけ、首にかけていた逆転時計を、服の上からぎゅっと握った。
「これは、授業外で使用しないことを条件にマクゴナガル先生が特別に貸し出してくださったものだ！グレンジャーから聞いたんだな？何に使うつもりだ？」
「それは……言えない──今は時間がない。でも、あとで話すから！」
「だめだ！」
自分の方へ伸ばしたフィオナの手を、Aは弾いた。
「絶対に渡さない。どうせろくな事に使わないだろ！」
「違うわ！本当に重要なことなのよ！人の命に関わるの！誰の命とは──言えないんだけど……とにかく──」
「なんだろうと、どうだっていい。これは渡さない！」
フィオナは痺れを切らしたように歯を食いしばり、だいぶ躊躇ったのちに、杖を取り出した。Aは目を見開き、フィオナを見た。
「私に杖を向ける気か？」
フィオナはつらそうに体をこわばらせた。Aは自分のポケットをまさぐったが、あろうことか、部屋に杖を置いてきてしまったことに気がついた。フィオナに突然引っ張られたので、杖など取る暇もなかった。いや、むしろ、こうしてフィオナに杖を向けられるなど、考えてもいなかった。
「A……ごめんなさい……ステューピファイ！麻痺せよ！」
眩しい閃光と、頭をガンと打たれたような感覚がした。次の瞬間、Aの意識は途切れた。
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
