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「……ダメだ。それじゃ一番になれない」
フレッドとジョージは目をぱちくりさせた。Aの目指すものは、三年たった今でも手に入っていない。Aが目指すのは学年一位。そして、フィオナよりも優秀な成績だ。
しかしフィオナは、一年生から現在に至るまで、学年一位を保ち続けている。そしてAの学年には、わずか僅差でAの上を行くハーマイオニー・グレンジャーがいる。そのわずかな差すら、完璧を目指すAにとっては許しがたいものだ。その事実は、いつまでたっても変わらない。
「今年こそは……」
Aは険しい顔で俯いた。フレッドは数秒黙ったあと、突然Aの頭をくしゃくしゃ撫でた。
「そりゃ、上を目指すのは悪いことじゃないけどさ。逆に体を壊しちまったら、それこそ追いつけなる。だから気をつけろよ。な、A」
Aは二人にしか分からないくらい小さな頷きをして、皿に盛っていたポテトサラダをすくい始めた。
「よし、それじゃ、夕食が終わったら談話室で課題だな？ 俺達先に着替えてこないと。場所とっといてくれよ」
──────
談話室に戻ったAは、窓際の目立たない奥の席を取って、そこに山積みの教科書たちを置き、椅子に腰かけた。しばらく一人で課題に取り掛かっていると、談話室の扉が開き、肖像画の穴から、きれいさっぱり泥や汗を落としたフレッドとジョージがやってきた。
「教えてくれるだけでいい」
「ん？」
二人が近くの椅子に座り、課題に目を通し始めたところで、Aがもごもご言った。
「マグル学……それに、魔法薬学も……分からないところがあって……次の授業のときまでに、理解しておきたいし、だから……」
二人は目を丸くしたが、すぐに微笑んだ。
「任せろ。魔法薬学も得意な方だし──まあ、魔法史に比べたらだけどな。でも、三年生の範囲なら俺達、わかるはずだから」
「OWLが近いし、いい復習になるかもな」
二人はAの方に椅子を引き寄せた。Aは魔法薬学の教科書も開いた。
三人が勉強を始める様子を、遠くから眺めていたロンは、ありえないと言いたげにハリーとハーマイオニーを見た。
「フレッドとジョージが！勉強してる！あのフレッドとジョージがだぜ！しかも、あの無愛想なカルディアと！どうなってるんだよ！」
「ロン、静かにして！ 課題に集中できないじゃない！」
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
