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「A、どっちのベッドで寝る？」
自分のシーツを整えながらジョージが言った。Aがぽかんとしていると、フレッドは起き上がり、Aの肩を掴んで自分の方に引き寄せた。
「もちろん、俺と寝る。そうだよな？ A？」
「俺はお前に聞いてない、Aに聞いたんだ」
ジョージがフレッドをじろっと睨みながら言った。Aはあたりを見回した。ここは一応ベッドが五人分あるが、三人しかいないらしい。
「私、空いているベッドで寝るから、別に──」
「何言ってるんだ！ それじゃ意味ないだろ！」
フレッドは大げさなリアクションを取りながらそう言うと、Aをぎゅっと抱きしめた。
「さあA、遠慮せず、俺と寝たいってジョージに言ってやれ！」
「わ、わたしは──」
「A、フレッドの馬鹿は気にするな。そいつは寝相がすこぶる悪いし、いびきもうるさいぞ」
Aが二人を交互に見て戸惑っているのを見かねて、ジョージが切り出した。
「それならジャンケンだ。いいな、フレッド、負け惜しみはなしだ────」
「ああ、いいさ、やってやる。俺が勝っても恨むなよ──いくぞ──」
────なぜか頻繁にあいこが続き、気が遠くなるようなじゃんけんの後、勝利したのはジョージだった。
「あまりにあいこが続くもんだから、フレッドのやつ、わけわからなくなって後半からグーしか出さなくなってたよ」
ジョージがAに耳打ちした。Aは口角を引きつらせることしかできなかった。
──────
部屋の明かりを消したあと、Aはジョージのベッドに入った。ジョージはAが入ってくると、すぐに体を引き寄せて、がっちり抱き締めた。
「あー、いい抱き枕だ……」
ジョージが幸福に浸ってそんなことを呟く声が聞こえて、Aは自分の鼓動が早くなるのを感じた。
「顔見せて」
ジョージの胸板に顔を埋めていたAの顔を上げさせたジョージは、すぐに額に口付けた。そして数秒間、Aの顔を見つめたまま黙っていたが、程なくして口を開いた。
「A、あのさ……」
Aの体に回されたジョージの腕が、心なしか強くなった気がした。
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
