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夕食を食べ終えて談話室に戻ったあと、ジョージとフレッドは宿題をしているAの横でどうAの機嫌を取ろうか考えていた。Aはまだイライラした様子で、何度か羽ペンをへし折りそうな勢いで文字を書いていた。
「A、機嫌直せよ。ロンはまだ俺達とAが付き合ってることすら知らないんだ」
「別にそんなの気にしてない」
Aはインクが羊皮紙に垂れたのを見て不機嫌そうに舌打ちをした。フレッドとジョージは顔を見合わせて肩をすくめた。
談話室はどんどん人が少なくなった。フレッドとジョージは、Aがひたすら課題とにらめっこしてるのを飽きもせずに眺めていた。談話室にとうとう三人以外の誰もいなくなると、フレッドが大きなあくびをした。
「もうすぐ就寝時間だぜ。戻らないとパーシーが廊下の見廻りから戻ってきて、うるさくなるぞ」
Aはそこでようやく顔を上げ、時計を確認して慌てて教材を片付け始めた。フレッドとジョージがそれを手伝って、Aの荷物をまとめてやった。
「じゃあ、また明日な」
フレッドとジョージは立ち上がり、階段のそばまで来て立ち止まると、Aにそう言って微笑んだ。Aは荷物の入ったカバンを肩にかけたあと、小さく頷いた。
「フレッド、ジョージ」
「ん？」
階段を上がろうとしたところでAに呼び止められた二人は、すぐに振り向いた。Aはもごもごしながら、静かに言った。
「さっきは……ごめん。八つ当たりだった」
二人は目をぱちくりさせた。Aが素直に謝るなんて、という顔だ。Aが顔を真っ赤にして眉を釣り上げ始めたのを見て、ジョージが慌ててAに言った。
「謝る必要なんてないよ。俺達も全然気にしてないし」
フレッドは階段を登りかけたまま固まっていた足をおろして、Aの方に歩いていった。
「そうさ、気にするな。それより、Aが呼び止めてくれたおかげで、おやすみのキスをし忘れたことに気がついた」
フレッドはそう言うと、Aの頬をぐっと掴んで引き寄せ、頬にやさしく口付けた。フレッドが口付けた場所から、じわじわとAの頬が熱くなっていった。ジョージがフレッドを押し退け、フレッドが口付けた方とは反対の頬に口付けた。
「おやすみ、A」
二人は微笑むと、そのまま男子寮に続く階段を登っていった。
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太陽(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！作者さんのおかげで、フレッド＆ジョージの良さに気づけました！！まじで最高です！ (2月18日 0時) (
レス) @page46 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - セラピーさん» うわー！！私の作品がきっかけになれてとてもうれしいです！！ありがとうございます😭😭💕更新頑張ります！！ (1月31日 5時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - とっても面白いです。この作品に出会ってからフレッド＆ジョージの素晴らしさに目覚めました。続き頑張ってください！ (1月30日 21時) (レス) id: c35619f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ますしんさん» ウワー！ありがとうございます！😭長いのに一気に見ていただけて…嬉しいです…💕ありがとうございます…！更新おまたせしてしまっていますが、がんばります…！！！！😭💕 (1月29日 7時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - この作品がとっても大好きになってしまいました。続きが気になって気になって夜も眠れません…でもご無理せず！応援しております！！！ (1月22日 1時) (レス) id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年11月15日 3時
