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「そうかなぁ。ここんとこ、ずっとAを見かけなくてさ。でも今日は運がいい。フィルチに捕まらずに済んだし」
フレッドはニヤッと笑った。どうやら相棒のジョージを置き去りにしてきたらしい。運悪く、ジョージはフィルチに捕まったのだろう。
「まあそのうちフィルチの部屋から愉快な音が聞こえてくるだろうさ。ジョージのやつ、ポケットにクソ爆弾と花火を忍ばせてたからな」
Aはフレッドの話を無視して、少し早足で歩き出したが、フレッドもそれに続いた。
「今日の廊下はやけに冷えるなぁ。ハックション！」
歩きながらフレッドがくしゃみをしたので、Aは嫌そうな顔をして、フレッドから距離を置いた。
「おい──私に近寄るな。お前、風邪を引いてるんじゃないのか」
「風邪？ ははは、まさか。俺に限ってそんなことあるわけないだろ」
フレッドはそう言いながら笑ったが、少しいつもの活気がなかった。Aは眉間にシワを寄せた。
「お前──」
Aがフレッドに声をかけた瞬間、フレッドが自分の方によろけてきた。Aは倒れてきたフレッドの体重を支えきれなくて後ずさり、近くの壁に背中をぶつけた。フレッドの体を押して退かそうとしながら、Aはその重さに唸った。
「っ、おい！ なんのつもりだ！」
「………ん？ああ……ごめんごめん、ちょっと足がもつれてさ……」
フレッドがそう言いながら体を起こしたが、今度は後ろによろけそうになった。Aは咄嗟にフレッドの腕を両手で掴んで力いっぱい引きながら、なんでこんなやつを助け起こしてしまったのかと早速後悔した。
「こんなところで倒れるな！」
「いや、大丈夫、悪いな、早いとこ談話室に──」
「医務室だろ！ お前、絶対に風邪じゃないか！」
Aはイライラしながら怒鳴った。こんなことに時間を潰すのは無駄だと思いながらも、ここで彼を放って歩いていくこともできずに、Aは、前や後ろによろよろして危なっかしいフレッドを引っ張り、医務室に向かった。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
