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ロンはローブに手を突っ込み、ポケットから杖を取り出し、「マルフォイ、思い知れ！」と叫んで、フリントの脇の下からマルフォイの顔に向かって杖を突きつけた。
大きな音が競技場中にこだまし、緑の閃光が、ロンの杖先ではなく反対側から飛び出して、ロンの胃のあたりに当たった。ロンはよろめいて芝生の上に尻もちをついた。
「ロン！ ロン！ 大丈夫？」
ハーマイオニーが悲鳴をあげた。 ロンは口を開いたが、言葉が出てこなかった。代わりにとてつもないゲップが一発と、ナメクジが数匹ボタボタと膝にこぼれ落ちた。
スリザリン・チームは笑い転げた。フリントが新品の箒にすがって腹をよじって笑い、ドラコは四つん這いになり、拳で地面を叩きながら笑っていた。グリフィンドールの仲間は、ヌメヌメ光る大ナメクジを次々と吐き出しているロンの周りに集まりはしたが、誰もロンに触れたくないようだった。
「ハグリッドのところに連れていこう。一番近いし」
ハリーがハーマイオニーに呼びかけた。ハーマイオニーは勇敢にもうなずき、二人でロンの両側から腕をつかんで助け起こすと、そのまま競技場を出ていった。Aはまだ笑っているスリザリンチームを見たあと、グリフィンドールチームの方に目を向けた。みんながAを見つめ、数人は、Aを咎めるような目つきだった。自分も、スリザリンチームに加担していると思われていることは、すぐに分かった。
Aは全員から目をそらすと、踵を返し、そのまま競技場を出ていった。
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十月に入ると、外の空気も段々と肌寒くなってきて、ホグワーツでは風邪が流行した。マダム・ポンフリーは大忙しで、医務室にやってくる生徒に特製の「元気爆発薬」を飲ませたが、これはよく聞いた。ただし、飲んでから数時間の間は、耳から煙が出るのを我慢しなければならなかった。
「よ、A、元気か？」
ついさっき図書室を出たばかりのAが廊下を歩いていると、後ろからフレッドが駆け寄ってきて、Aの横を歩き出した。珍しく、隣にジョージがいない。
「なんの用だ」
「別に用ってほどでもないけどさ。それより最近俺達の事避けてないか？」
「別に避けてないし、あからさまに避けるような間柄でもない」
Aは嘘をついた。本当は、できるだけこの二人と会いたくなくて、遭遇しないように食事などの時間をずらしていた。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
