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終業のベルが鳴り、みんなわっと出口に押しかけた。それが少し収まったころ、ロックハートは立ち上がり、近くにいたAに声をかけた。
「さあ、君にお願いしよう。その辺に残っているピクシーをつまんで、籠に戻しておきなさい」
そういうや否や、ロックハートはAの脇をするりと通り抜け、後ろ手に素早く戸を閉めてしまった。
Aは唖然として、今ロックハートが出ていったばかりの戸を睨みつけた。それからピクシーたちの方を振り向き、Aの耳を引っ張るピクシーを杖で叩き落とすと、二匹ずつ縛り術をかけたが、これが大変だった。
手伝ってくれるような友達もクラスにはいないし、もうみんな、教室を去ったあとだった。ピクシーに引っかかれたり、杖を奪われそうになりながら、Aはなんとかピクシーたちをかごの中に戻し、乱れたローブを直して、ため息を吐いた。それから教材たちをカバンに詰めてまとめ、Aはようやく教室を出た。
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「スリザリンのクィディッチシーカーに選ばれたんだ」
金曜日、図書室で一緒に課題をしていたAに、ドラコは自慢げに語った。Aは課題に目を向けたまま「そうか」とだけ答えたが、ドラコは勝手に話を続けた。
「明日、初めての練習があってね。よかったら、A、見に来ないかい？ 父上が最新型のニンバス2001をチームに贈ってくださったんだ」
Aはクィディッチになんてちっとも興味がなかったが、きっと、行かなければドラコが不機嫌になることを分かっていた。
「分かった……でも、そんなに長くはいられない」
明日も勉強がしたいから、とAは付け加えた。
─────
朝、Aはスリザリンのクィディッチローブに身を包んでいるドラコと会った。クラッブやゴイルも誘ったらしいが、あの二人は朝早く起きられなかったらしい。
「チーム全員に同じほうきを贈ったのか」
「ああ、そうだ」
全員が同じ箒を持っているのを見ながらAが聞くと、ドラコはむだに偉そうな態度で、嬉しそうに頷いた。
せっかくなら近いところでみてごらんよと言われてドラコに連れられたAがピッチに入ると、そこには先客がいた。しかも、よりによって、グリフィンドールのクィディッチチームだった。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
