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「捕らえたばかりの、コーンウォール地方のピクシー小妖精」





シェーマス・フィネガンがこらえきれずにプッと噴き出した。さすがのロックハート先生でさえ、これが恐怖の叫びとは聞こえなかったらしい。





「どうかしたかね?」

「あの、こいつらが──あの、そんなに──危険、なんですか?」





シェーマスは笑いを殺すのに、咽せ返った。






「思い込みはいけません!」






ロックハート先生は、シェーマスに向かってたしなめるように指を振りながら言った。





「連中は厄介で危険な小悪魔になりえますぞ!」





ピクシーは身の丈二十センチぐらいで群青色をしていた。尖んがった顔でキーキーと甲高い声を出し、覆いが取り払われるや否や、ペチャクチャしゃべりまくりながら籠の中をピュンピュン飛び回り、籠をガタガタいわせたり、近くにいる生徒にあっかんべーをしたりした。

「さあ、それでは、君たちがピクシーをどう扱うかやってみましょう!」





ロックハート先生が籠の戸を開けた。

それならは、上を下への大騒ぎだった。ピクシーはロケットのように四方八方に飛び散り、二匹がネビルの両耳を引っ張って空中に吊り上げていた。数匹が窓ガラスを突き破って飛び出し、後ろの席の生徒にガラスの破片の雨を浴びせた。教室に残ったピクシーたちの破壊力ときたら、暴走するサイよりすごかった──

インク瓶を引っ掴んで教室中に振り撒き、本やノートを引き裂き、壁から写真を引っぺがし、ごみ箱をひっくりかえし、本やカバンは奪って破れた窓から外に放り投げた。

数分後、クラスの生徒の半分は机の下に避難し、ネビルは天井のシャンデリアからぶら下がって揺れていた。






「さあ、さあ。捕まえなさい。捕まえなさいよ。たかがピクシーでしょう……」






ロックハートが叫んだ。 ロックハートは腕まくりして杖を振り上げ、「ペスキピクシペステルノミ! ピクシー虫よ去れ!」と大声を出したが、何の効果もなかった。

ピクシーが一匹、ロックハートの杖を奪って、これも窓の外へ放り投げた。ロックハートはヒェッと息を呑み、自分の机の下に潜り込んだ。一秒遅かったら、天井からシャンデリアごと落ちてきたネビルに危うく押しつぶされるところだった。




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(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です! (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月16日 2時

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