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汽車が駅へと到着し、みんなは列車を降りて歩き出した。一年生のときはハグリッドと共にボートに乗って城へ向かったが、二年生からは違う。独りでに動く馬車があって、生徒たちはそれに乗って城へと向かう。
Aが誰もいない馬車に乗り込むと、後ろにいた数人の生徒たちが立ち止まり、その馬車に乗るのを躊躇っていた。
「おい、何してんだ？ なんで立ち止まってるんだ？」
更に後ろの列から文句の声が上がると、生徒たちが唸って、ちらっとAを見た。Aがその生徒たちから目を逸らすと、人混みをかき分けて、いつもの双子がやって来た。そばに、親友のリー・ジョーダン、それにフィオナを連れている。
「乗らないなら俺達が乗るぞ」
「順番を待つ手間が省けてラッキーだぜ」
フレッドが一番先に馬車に乗り込み、当たり前のようにAの隣に座った。
「よ、A、初めての馬車の乗り心地はどうだい？ ボートとどっちが良い？」
「黙れ」
「フレッドのダル絡みに三文字で返したぞ」
リーが感心したような顔でAを見た。二人とつるんでいるだけたって、誰彼構わず態度の悪いAも、彼は怖くないらしい。リーの横でくっくっと笑っているジョージを見て、Aは無性に腹が立った。
「今年はうちのジニーが入学だからな。俺達賭けをしたんだ」
「賭けって、なんの？」
「ジニーがスリザリンに入るかどうかさ」
フレッドとジョージがリーとフィオナに話し始めた。
一気に騒がしくなった馬車の上は、Aには居心地が悪かった。だが、他の生徒たちがAを避ける中で躊躇うこともなく馬車に乗り込んできたこの二人を、しつこくて鬱陶しいと思う反面、少し嬉しくもあって、Aはそれにすら腹が立った。
──────
ホグワーツに着いたあと、新入生たちの組分けが始まり、フレッドとジョージの言っていたジニー・ウィーズリーは他の兄たちと同じグリフィンドールに組分けされた。
新入生全員の組分けが終わったあと、去年と同じようにテーブルにはご馳走が並び、みんながそれにありついていたが、ハーマイオニー・グレンジャーはずっとキョロキョロしていた。友人のハリー・ポッターとロン・ウィーズリーの姿が見えない。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
