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「余計なことをするな！」
ドラコが逃げていったあとで、Aは立ち上がり、二人を怒鳴りつけた。ジョージは杖をポケットにしまいながら肩をすくめた。
「まさかあんな分かりやすい脅しで逃げるなんて思わなかったぜ」
「でもA、君、あいつが来て迷惑してただろ？」
フレッドが続けて言った言葉に、Aは少し黙ったが、やがて二人から目を逸らしてぼそぼそ言った。
「そんなことない──ドラコは私の友人だ」
「友人か……」
フレッドはむっとした顔で腕を組んだ。
「俺達にはそんなこと言ってくれたことないのになぁ」
「お前たちは友人じゃない」
「へえ」
二人が目を細めた。Aはまた席に座り直し、本を開いた。
「………いいから、早く出ていけよ。お前たちと同じ空間にいたくない」
「まだ話は終わってないぜ」
フレッドがAの本をするっと取り上げながら言うと、Aは眉間にシワを寄せた。
「返せ！」
「俺達の話を聞いてくれたらな」
フレッドが愉快そうに微笑み、本を頭の上の方に掲げた。立ち上がったAが本を奪おうとしたが、背丈が足りなくて届かなかった。
「A、なんでこの前本屋で、急に帰っちまったんだよ？ まだ話したいことたくさんあったんだぜ」
「お前たちと話す時間が無駄だったからだ！ 早くそれを返せよ！」
「まあ、そう焦るなよ。それよりも夏休み前の──」
そこまで言ってから、ジョージが突然口を閉じて、一点をじっと見つめ始めた。Aがジョージの視線に気づいて眉を寄せた。
「な、なんだよ──」
「A、その手、どうした？」
ジョージはAの左手を取ると、手の甲を向けさせてそこをじっと見た。
そこに刻まれていたのは、Aがここ最近、何度か自分で傷つけた跡だった。まだ鮮明に残っていて、赤く腫れている。Aはハッとして慌ててジョージの手を引き剥がそうとしたが、遅かった。フレッドが同じようにAの手をのぞき込んだ。
「なんだこれ、切り傷？ ペットでも飼ってるのか？」
「どんなペットだよ」
ジョージはAの手の甲の傷に指先で触れて少しなぞった。ピリッとした痛みがして、Aは少し唸った。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
