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目を妖しくギラギラ光らせ、ルシウスはそれをジニーのほうに突き出したあと、捨て台詞を言った。
「ほら、チビ──君の本だ──君の父親にしてみればこれが精一杯だろう──」
ハグリッドの手を振りほどき、ドラコに目で合図をして、ルシウスはさっと店から出ていった。
「A、また学校で」
ドラコはAを見てそう言うと、慌てて父親の後を追って行った。
「アーサー、あいつのことはほっとかんかい」
ハグリッドはアーサーのローブを元通りに整えてやろうとして、アーサーを吊るし上げそうになりながら言った。
「骨の髄まで腐っとる。家族全員がそうだ。みんな知っちょる。マルフォイ家のやつらの言うこたぁ、聞く価値がねえ。そろって根性曲りだ。そうなんだ」
「A──彼と友達なのか？」
父は、ドラコに話しかけられていたAを見ながら、少し不安そうに聞いた。Aは目を逸らした。
「A──怪我しなかった──？ 大丈夫──？」
フィオナが駆け寄ってきて、Aの服についていた埃を払おうとしたが、Aは何も言わずにその手をはたいた。
「平気だ。私は他の本を買わなくちゃならないから、もう行く」
「あ──ええ──私も買わなくちゃ──」
フィオナが眉を下げながら言った。
Aがまた教科書を探しに違う本棚まで来ると、今度はフィオナと一緒に教科書を探していたはずのフレッドとジョージがやって来た。
「A、あのドラコ・マルフォイより、俺達と友達になったほうがずっと楽しいと思うけどな──」
「話しかけるな」
Aは本を大鍋の中に入れながら怪訝そうに言った。
「夏休み前、何があったんだ？」
フレッドはAの背中に向かって問いかけた。Aが足を止めた。
「あの後、どこで何してた？」
あの後というのは、試験の結果が発表されて、談話室の出入り口の前で、二人と遭遇した後のことだとAは気づいた。
「手の怪我はあの後にできただろ？ どこで怪我したんだ？」
「お前たちには関係ない」
「でも心配なんだ」
ジョージが言った。Aが何か言いたげに口を開く前に、ジョージは続けた。
「誰かを心配するのに理由なんていらないだろ？」
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
