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「でも、目の下の隈がまだ消えてないな。ちゃんと寝てるのかい？」
「うるさい、お前たちには関係ない」
「A、そんな口の聞き方はやめなさい」
父がすかさずAに言った。Aは眉を寄せて双子を睨みつけた。
「フレッド、ジョージ、モリーたちがどこにいるか、知ってるかい？」
「ああ、あっちでロックハートのサイン会がやってて、ママはサインを貰いに行ったよ。パパもそこにいると思うけど」
フレッドが本屋の奥の方を指差した。ギルデロイ・ロックハート……今年の闇の魔術に対する防衛術の教科書は、全てこの著名人の本だった。
「A、フィオナ、私達はモリーと少し顔を合わせてくるから、必要な本を大鍋に入れておいてくれるかい？」
「ええ、パパ、分かったわ」
フィオナが返事をした。両親はそのまま、人垣をかき分けて本屋の奥の方へと向かっていった。Aは両親がいなくなってすぐ、双子をまた鋭く睨みつけた。
「A、相変わらずの不機嫌だな」
「黙れ」
Aはそうとだけ言うと、二人の横をするりと抜けて、自分の本を探しに行った。
「Aじゃないか」
ロックハート著の本を探していたとき、同じ本棚の近くで、Aはドラコ・マルフォイと出会った。
「久しぶりだな。君も本を買いに来たのかい？」
「ああ」
Aは簡潔に返事をして、ロックハートの本を手に取った。
「家では息が詰まるだろうね？ 君を僕の家に招待しようかとも思ったんだが、あいにく、君の住所が分からなくて手紙を送れなかったんだ」
ドラコが話す横で、Aは適当に相槌を打っていた。
「みなさん」
その時、ロックハートのサイン会をしている方向から声がした。見てみると、ハンサムな顔をした男性の横に、ハリー・ポッターが立っている。
「なんと記念すべき瞬間でしょう！ 私がここしばらく伏せていたことを発表するのに、これほどふさわしい瞬間はまたとありますまい！ハリー君が、フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に本日足を踏み入れた時、この若者は私の自伝を買うことだけを欲していたわけであります。──それをいま、喜んで彼にプレゼントいたします。無料で──」
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
