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学期が終わり、生徒たちはホグワーツ特急に揺られ、駅で待っている家族の元へとそれぞれ帰った。
「やあモリー、また久しぶりだ。アーサーとは言うまでもなく、いつもどおり職場で会っているが」
「ええ！二人とも、今年もフィオナがうちの双子と仲良くしてくれたみたいで、嬉しいわ」
駅についたあと、Aは両親とウィーズリー家のおばさんが話をする様子をぼーっと見つめていた。そんなおばさんの横に立っているフレッドとジョージは、フィオナと話をしている。
ウィーズリーおばさんは、Aに聞こえないようにこっそりと両親に耳打ちをした。
「ところで……あの子、大丈夫なの？ ずっとぼーっとして……すごくやつれた顔をしているけど……」
「私達もそれが気がかりになっているところだ」
父が眉を下げ、Aを横目で見つめがら、同じく小さな声で囁いた。Aは駅についたときから──というよりも、試験での一件から、何に対しても無関心になっていた──ぼーっとしたままの表情を見ていると、まるで抜け殻のようだった。それに、手の包帯が何なのかをずっと話してはくれないので、母も心配していた。
「さあ、帰りましょう。フィオナ、出発するわよ」
「あ、うん、ママ！」
フレッドとジョージと楽しそうに話をしていたフィオナが振り返り、慌てて駆け寄ってきた。
「フレッド、ジョージ、またね！ ウィーズリーおばさんも！」
「ああ、またなフィオナ」
「またね」
フレッドとジョージはにっこりフィオナに笑いかけたあとで、今度はAを見た。
「Aも、また新学期。夏休み中手紙を書くよ」
ジョージが言った。Aはそれに「いらない」と反論する気力すらなくて、ただ目をそらした。フレッドが一歩前に出て、突然Aの手をやさしく取った。包帯を巻いた手とは反対の手に、フレッドは一枚の折りたたまれた紙を握らせた。
「これ俺達の住所。君は手紙なんて送らないだろうけど、一応な。君に書く気がなくても、いつでも返事待ってるからさ。それじゃ、ちゃんと飯食えよ」
フレッドが眉を下げながら笑った。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
