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そんなの信じられるか、というように、Aはフレッドを睨みつけていた──血のように真っ赤な赤い瞳は、どことなく、いつもより赤黒く染まっているようにすら見える。もともと真っ白な肌は青白く、ひどく疲れた表情なことには変わりない。
「君がここ最近やつれている理由、ぶっ続けでやってる勉強のせいだけじゃないだろ」
フレッドが冷静に言った。その瞳は、まっすぐに、怯えることもなくAの瞳を見つめている。
「フィオナに言ったあの言葉を、君も後悔してるんだ。そうだろ」
「君がフィオナを侮辱したとき」
口を開きかけたAを遮って、ジョージが続けた。
「すぐ我に帰ったみたいにハッとして、顔も青白くなって、君はすごく焦ってた──本当にあの侮辱をなんともなく思っている人間なら、あんな顔はしない」
「何を──」
「君は純血主義者なんかじゃないだろ、A」
ジョージは目を細めてAを見た。すべてを見透かされているような気がして、Aは怖くなった。フィオナと同じ青い瞳が、一直線に自分を見つめている……
「最近スリザリン生とつるんでるのも、フィオナたちへの当てつけが欲しくてそうしただけじゃないのか？」
「違う！」
Aはそれ以上何も言われたくなくて、慌てて声を荒げた。
「もともと私は、スリザリンに組分けされるはずだった！だから私がスリザリンの連中と釣るんだって、何もおかしくない！」
「帽子は君をグリフィンドールに入れたんだ──」
「私に相応しいのは、スリザリンだった！」
あまりに感情が昂って、Aは自分が涙を浮かべていたことにすら気がつけなかった。二人はAを見つめたまま少しの間黙っていた。二人が口を開く前に、三人に口を出したのはマダム・ピンスだった。喧嘩をするなら外でやれと、マダムはあっという間に三人を図書室から追い出した。
図書室に出たあとで、Aはようやく冷静になってきて、目元の涙をローブの袖でゴシゴシ拭うと、二人に背を向けて歩き出そうとした。
フレッドがAの肩を掴んで、自分の方に振り向かせた。振り返ったとき、フレッドの顔は間近にあった。
「A、無理ばかりするな。そのままじゃ、近いうちに倒れるぞ」
「余計な──お世話だ！」
Aはフレッドの手を振り払うと、今度こそ二人に背を向け、廊下を足早に去っていった。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
