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「Aも作ってみる？」
ジョージが言った。Aはジョージを見たあと、フレッドがさっきそうしていたようにそっと雪を持ち上げて雪の塊を作った。そして、ジョージから受け取った葉っぱと赤い木の実を、先ほどと同じように雪の塊に取り付けた。
Aの小さな手で作る雪うさぎは、フレッドのより一回り小さかった。それでも上手くできた。心が踊っていたのを二人に隠すために、Aは顔がほころぶのを抑えようと必死になった。
二人が雪うさぎをたくさん作り、フレッドが雪うさぎに魔法をかけて、ぴょんぴょん跳ねるようにさせた。雪の上を跳ねる小さな雪うさぎたちが、まるで生きているようで可愛かった。こんなふうに──ましてやずっと嫌いだと言い張っていたあの双子と一緒に雪の中で遊ぶことなど、Aは自分でもらしくないと思った。それでも、気がついたら時間はあっという間に過ぎていて、温かい談話室に戻ってきたのは、十五時を過ぎた頃だった。
「じゃ、A、風邪ひかないように早めに着替えろよ」
談話室に戻ったあと、フレッドとジョージは女子寮へ上がっていくAの背中に向けてそう言った。Aは部屋へ上がったあと、服を着替えて、こっそり持ち帰っていた雪うさぎを窓際にそっと置いた。二人が雪うさぎを作っているときに、魔法で溶けたり壊れたりしないように保護して、しまっておいたのだ。雪うさぎの顔を指でつつきながら、Aはジョージの言葉を思い出した。
『Aと同じ赤い目だ』……それに、以前にも二人は、Aの赤い瞳を褒めてくれた。『グリフィンドールの色だ。ローブによく合う』だとか、『俺達の髪も同じ赤毛だ』とか………
ずっと周りに薄気味悪い目で見られていたAは、そんなふうに自分の瞳を褒める人間がいるなんて、思いもしなかった……その言葉を思い出したら、急に胸が熱くなって、それが恐ろしくすら感じた。この感情をどうにか誤魔化そうと、Aは首を横に振り、カバンの中から残りの課題を取り出して、机に向かい始めた。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
