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「いっぱい動いたからちょっと暑くなってきたな」
しばらく二人の雪合戦を眺めていると、フレッドが疲れたように雪の中に座り、被っていた帽子を脱いだ。
「A、Aは雪で遊ばないのか？見てるだけじゃないか」
ずっと突っ立っていたAを見て、ジョージが声をかけた。Aは気まずそうにして目をそらした。
「あれ、もしかして、雪で遊んだことない？」
図星だったのか、恥ずかしそうに顔を真っ赤にするAを見て、二人はケラケラ笑った。「来いよ」とフレッドが手招きしたので、Aはおそるおそる二人の方に向かった。
「見てろよ」
フレッドはそのへんの雪をかき集めてひとかたまりにした。何をしようとしているのか理解したジョージが立ち上がってどこかへ行ってしまった。フレッドが何を作っているのか、Aが気になって見つめているうちに、ジョージは手に何かを持って戻ってきた。それは、数枚の葉っぱと赤い木の実だった。
「これをこうして………」
フレッドは葉っぱを二枚手に取ると、作った雪玉に差し込んだ。それから赤い木の実も二つ取って、葉っぱの下の方に付けた。そして、それをAに見せた。
「なんだか分かるか？」
「……ウサギか？」
「そっ。中々いい出来だろ」
Aはフレッドからそれを受け取って、手のひらに乗せたままじっと見つめた。雪でこんなものが作れるなんて、知らなかった。
「A、ほら、見ろよ」
ジョージが雪うさぎを指差しながらニッコリ笑った。
「Aと同じ赤い目だ。Aの目は、このうさぎとも一緒だ」
Aは雪うさぎを見つめた。自分と同じ真っ赤な目をつけてもらった雪うさぎは、とっても可愛かった。そんなふうに言われるなんて思ってもみなかったAは、急に目頭が熱くなるのを感じて、慌てて唇をきゅっと噛んだ。
「A？」
フレッドが顔をのぞき込んだ。Aは慌ててフレッドから目をそらすと、雪うさぎを、壊れないように真っ白な地面にそっと置いた。
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鵲(プロフ) - あんみつさん» ここの二人を複雑な関係性にしたかったので嬉しいです…🩷💖ありがとうございます😭😭💓 (7月3日 17時) (
レス) @page50 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - フィオナが悪い子じゃないのはわかるけど夢主ちゃんの気持ちを思うとスッゴくもやもやする〜!!でもこのモヤモヤが最高です！ (7月3日 16時) (レス) @page43 id: 8881878887 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - kokonaさん» ひゃぁ〜ありがとうございます…💕💕可愛く書けてたら嬉しいです‼️😭😭🩷🩷 (7月3日 5時) (レス) @page46 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
kokona(プロフ) - ヒロインちゃん可愛すぎる……大好きです😭 (7月1日 23時) (レス) @page32 id: d3088186d6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽてとさん» 初コメありがとうございます‼️💕ひゃー嬉しいです😭🩷🩷ありがとうございます🩷🩷がんばります‼️‼️‼️‼️😭😭😭🩷🩷 (6月29日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月16日 2時
