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今学期最初のクィディッチ試合当日になった。グリフィンドール対スリザリンだ。スリザリン生はグリフィンドール・チームの選手が大広間に入ってくるたびに、一人ひとりに野次とブーイングを浴びせた。グリフィンドールのテーブルは赤と金色の塊となって、ハリーとロンが近づくのを歓声で迎えた。
ハリーはニヤッと笑って手を振ったが、ロンは弱々しく顔をしかめ、頭を振っていた。
「元気を出して、ロン！」
ラベンダーが遠くから声をかけた。
「あなた、きっとすばらしいわ！」
ロンはラベンダーを無視した。
「おはよう、ロン、ハリー」
先に大広間に来ていたAが声をかけると、二人が挨拶して、近くに腰掛けた。
「紅茶か？」
ハリーがロンに聞いた。
「コーヒーか？ かぼちゃジュースか？」
「何でもいい」
ロンはむっつりとトーストを一口噛み、ふさぎ込んで言った。 数分後にハーマイオニーとオリヴィアがやって来た。ロンの最近の不愉快な行動にすっかり嫌気が差したハーマイオニーとそれに着いてきたオリヴィアは、二人とは別に朝食に下りてきたのだが、テーブルに着く途中で足を止めた。
「二人とも、調子はどう？」
ロンの後頭部を見ながら、ハーマイオニーが遠慮がちに聞いた。
「いいよ」
ハリーは、ロンにかぼちゃジュースのグラスを渡すほうに気を取られながら、そう答えた。
「ほら、ロン、飲めよ」
ロンはグラスを口元に持っていった。そのときハーマイオニーが鋭い声を上げた。
「ロン、それ飲んじゃだめ！」
ハリーもロンもAも、ハーマイオニーを見上げた。
「どうして？」
ロンが聞いた。ハーマイオニーは、自分の目が信じられないという顔で、ハリーをまじまじと見ていた。
「あなた、いま、その飲み物に何か入れたわ」
「何だって？」
ハリーが問い返した。
「聞こえたはずよ。私見たわよ。ロンの飲み物に、いま何か注いだわ。いま、手にその瓶を持っているはずよ！」
「何を言ってるのかわからないな」
ハリーは、急いで小さな瓶をポケットにしまいながら言った。
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鵲(プロフ) - ひなたさん» わー！ありがとうございます…！！！💖💖😭😭😭更新がんばります…！！！😭😭😭 (2023年3月26日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - ここまで一気読みしちゃいました！！面白すぎます〜！続き楽しみにしてます💕 (2023年3月26日 10時) (レス) id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2023年3月13日 0時
