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「起こっちまったもんはもうしょうがないんだ。それに、Aたちがシリウスを救い出そうとしてあそこへ向かったのはみんなわかってるさ。とにかく、Aたちだけでも無事でよかったのさ」
フレッドの言葉にAは顔を上げ、小さく頷いた。
「……でも」
Aは二人を見回して少し黙り込むと、じんわりと目に涙をためた。
「二人が死んじゃったら……わたし……」
「……」
フレッドとジョージは顔を見合わせた。ジョージはAの体を引き寄せてぎゅっと抱きしめると、落ち着かせるように背中をなでた。
ジョージもフレッドも何も言えなかった。死なないという保証ができないからだ。安心させるために「死なない」と言っても、今は、そんな約束を軽々とできるような状況ではない。もしそんな約束をしてしまえば、本当に死んでしまったとき、Aにとっての裏切りになるからだ。
「俺達だってAが死んじまうんじゃないかって、ずっと怖いよ」
Aはジョージの腕の中で、何も言わずにうつむいた。
「ホグワーツにいるときは、俺達離れ離れで、何が起こるかわからない」
「そばにいたら守ってやれるのに」
フレッドが頬杖をつきながらそう言った。
「あー、憂鬱だな。新学期が始まったら、Aと次会えるのが3ヶ月後なんて」
「3ヶ月なんてあっという間だよ」
「その間に危険な目にあって病院送りとかやめてくれよ？」
ジョージが苦笑いしながら言った。
「Aに会える日が先延ばしになんてことになったら、それこそ俺達死んじまうからな」
─────
食事を終えたあと、ジョージがシャワーを浴びている間、Aはソファーの上で新学期に使う魔法薬学の教科書を読んでいた。皿を洗い終えたフレッドがAの横に座った。
「Aは勉強熱心だな。新学期が始まる前に教科書を開くなんて、俺達、七年間で一回もしたことなかったぜ」
「意外とおもしろいぞ」
「頭が痛くなりそうだ」
フレッドが苦々しい顔で言った。Aが笑うと、フレッドはAの肩に顔を寄せ、教科書に目をうつした。
「あー……こんなのもやったな」
「難しかったか？」
「どうだろ。試験に出た問題は難しかったけど、実技でそこまで苦戦したことはなかったような気がするな」
フレッドの言葉にAは「さすがだな」と笑った。
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鵲(プロフ) - くまさん» わ…！ありがとうございます！😭😭お待たせしてしまっていて本当に申し訳ないです…！ありがとうございます😭❤️ (2023年2月16日 7時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
くま - いつも楽しく読ませていただいております。最近映画見返したばかりなのでこの作品が癒しになっててすごいスピードでマハってます、、🧎また続き見れるの本当に嬉しいです！応援してます❤️ (2023年2月6日 20時) (レス) id: eddb428a3a (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽまさん» 作者ページの方に記載しましたのでそちらを見ていただけると助かります〜！！ (2023年2月5日 6時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 名無し68593号さん» お久しぶりです〜！ありがとうございます😭😭🙏お待たせしてしまい申し訳ありません！😭😭😭 (2023年2月5日 6時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - rapierさん» ありがとうございます😭😭お待たせしてしまい申し訳ないです🙏更新頑張ります😭😭 (2023年2月5日 6時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年9月7日 3時
