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「わ…!!」
少しして二人がテーブルに運んできた料理を見て、Aは目を輝かせた。
「すごい!美味しそうだ!二人ともすごいな!」
「ただのオムレツだぞ?」
「でもすごい!」
「はは、そっか」
きょとんとしていた二人は、Aがあまりに二人を褒めるので、嬉しそうに目を細めて笑った。
「じゃ、食べようか。腹ぺこだろ?」
「A、あーん」
「えっ」
フレッドがAのオムレツをフォークですくい口元まで持ってきたので、Aは慌てて首を横に振った。
「なっ、や、一人で食べられるぞ!」
「俺が食べさせたいんだよ。たまにはいいだろ? ほら」
フレッドがAの方にぐいぐいとフォークを持ってくるので、Aは頬を赤らめて、オムレツをひとくち食べた。
「あ……お、美味しい!」
「よかった」
ジョージとフレッドが微笑んだ。
「二人ともすごいな……自分のことは自分で何でもできて」
「まあ、もう大人だからな」
「大人」
ジョージの言葉をAがもう一度繰り返した。
「学校を卒業したし、成人だし。もう大人だろ?」
「確かに、不死鳥の騎士団にも入ってる……んだよな」
不死鳥の騎士団に二人が入ったことを思い出すと、Aの表情は急に曇った。
「どうしたんだ?」
「いや……不死鳥の騎士団に入ってたら、危険なことがいっぱい起こるかもしれないだろ? それこそ、……シリウスみたいに……」
夏休み前のあの事件でシリウスを失ったことは、ハリーにとって多大なダメージを与えたが、それは他のメンバーにとっても一緒だった。
「そういえば、Aもシリウスとそれなりに仲が良かったな…」
フレッドが言った。Aは眉を下げてうつむいた。
「私がみんなのこと止めてたら、こんな事にはならなかったかもしれない…」
「A、それはAのせいじゃない。きっとみんなそう思ってる」
フレッドはフォークを置いて、Aの頭に手を乗せて優しく撫でた。
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鵲(プロフ) - くまさん» わ…!ありがとうございます!😭😭お待たせしてしまっていて本当に申し訳ないです…!ありがとうございます😭❤️ (2023年2月16日 7時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
くま - いつも楽しく読ませていただいております。最近映画見返したばかりなのでこの作品が癒しになっててすごいスピードでマハってます、、🧎また続き見れるの本当に嬉しいです!応援してます❤️ (2023年2月6日 20時) (レス) id: eddb428a3a (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぽまさん» 作者ページの方に記載しましたのでそちらを見ていただけると助かります〜!! (2023年2月5日 6時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 名無し68593号さん» お久しぶりです〜!ありがとうございます😭😭🙏お待たせしてしまい申し訳ありません!😭😭😭 (2023年2月5日 6時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - rapierさん» ありがとうございます😭😭お待たせしてしまい申し訳ないです🙏更新頑張ります😭😭 (2023年2月5日 6時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鵲 | 作成日時:2022年9月7日 3時