805 ページ5
、
「おはよ、A」
次の日の朝には、フレッドもジョージもケロッとしていた。大広間に元気よく現れた二人は、Aの横に滑り込んで座り、朝食のパンを手にとって口いっぱいに放り込んだ。
「あ──お、おはよう」
二人がまだクィディッチ禁止のことで落ち込んでいるのだと思っていたAは、二人の反応に少しとまどいながら返事をした。朝食を食べている二人をちらちら気にして見るAに二人は気がついた。
「クィディッチ禁止のことなら、まあ悔しいけど、もう気にしてないぞ」
フレッドが言った。Aはしっかり顔を上げてフレッドを見た。
「それより」
ジョージがAの頭をくしゃくしゃしながら話した。、
「せっかく雪が積もったんだ。朝食のあとは一緒に外で遊ぼうぜ。な、A」
──────
外に出ると、他の生徒たちも何人かが雪で遊んでいた。フレッドとジョージは雪玉に魔法をかけてグリフィンドール塔の上まで飛ばし、窓に跳ね返るようにした。
「おい！」
ついに我慢できなくなったロンが、窓から首を突き出して怒鳴った。
「僕は監督生だぞ。こんど雪球が窓に当たったら――痛ぇ！」
ロンは急いで首を引っ込める様子を見ながら、フレッドとジョージはゲラゲラ笑った。
「A、鼻が赤いな」
近くで雪玉を作っていたAの鼻を手袋越しの指で差しながら、ジョージがにっこり微笑んだ。
「風邪ひくなよ？ もっと着込んだほうがいい」
ジョージはAのマフラーをもう少しきっちりと整えた。
「ジョージも冷たいぞ」
Aが片手の手袋を外してジョージの頬に触れると、ジョージが笑った。
「Aが温めてくれる？」
ジョージが頬をAの手にすり寄せたその時、ジョージの後頭部にフレッドの雪玉が直撃した。
「おい、じゃまするなよ！」
ジョージが憤慨しながら立ち上がり、雪玉を作ってフレッドに投げ返した。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 921人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Neko(プロフ) - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください (2022年12月11日 18時) (
レス) @page27 id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございますー！！！！更新頑張ります😭💪🏻💪🏻 (2022年7月17日 3時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも気長に待ってます！😊 (2022年7月10日 7時) (レス) @page44 id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - mp0623さん» わー！！長らくおまたせしてすみませんー！！ありがとうございますーー！！！がんばります！！💪🏻💪🏻💪🏻 (2022年7月10日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
mp0623(プロフ) - 続き嬉しいです〜〜〜！夢主ちゃんに甘々な双子が可愛いです☺️💖💖引き続き楽しみにしています！！！ (2022年7月6日 3時) (レス) @page31 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鵲
| 作成日時：2022年5月28日 3時
