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「なーんにもしてないよ！」
ピーブズはケタケタ笑いながら、五年生の女子学生数人めがけて水爆弾を放り投げた。投げつけられた女の子たちはキャーキャー言いながら大広間に飛び込んだ。
「ぐしゅん！」
「行こう、A。風邪引いちまう」
フレッドとジョージがAの背中を押し、ピーブズに見えないようそろそろと大広間に入った。
「っくしゅ！」
「あーあ。ひどいありさまだ」
フレッドはまたローブを脱ぎ、杖で乾かし始めた。
「おーい」
リーが近くのテーブルから手を振った。三人はそちらへ向かった。一番ビショビショになって震えているAを見ると、リーは気の毒そうな顔をした。
「大丈夫か？A。ピーブズにやられたんだな」
「ピンポイントでAの頭上にバシャーンさ」
フレッドが言った。
リーの向かい側に座っていた6年生の女子生徒、アンジェリーナ・ジョンソンとアリシア・スピネットが、Aをじっと見て、それからタオルを持ってこちらに向かってきた。
「私達、汽車を降りる前にトランクから出しといたの。濡れると思って」
震えるAの頭にタオルを被せてわしゃわしゃ拭き出したアンジェリーナに、Aは慌てふためいた。
「あ、ありがとう」
Aがタオルの中から顔を覗かせて礼を言うと、アンジェリーナはにこにこした。
「話に聞いてたとおり、本当に可愛いわね！小動物みたい！」
「だろ？話のわかるやつだ」
フレッドが自慢気に言った。
大広間は例年のように、学年始めの祝宴に備えて、見事な飾りつけが施されていた。テーブルに置かれた金の皿やゴブレットが、宙に浮かぶ何百という蝋燭に照らされて輝いている。各寮の長テーブルには、四卓とも寮生がぎっしり座り、ペチャクチャはしゃいでいた。
上座の五つ目のテーブルには、生徒たちに向かい合うようにして先生と職員が座っている。大広間のほうがずっと暖かかった。
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mp0623(プロフ) - 最後の一文に「マジで？」って反射的に声が出ました…！ (2022年2月3日 5時) (
レス) @page50 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 鬼木天蓼さん» わー！！！前作も見てくださってありがとうございますーー！！！わーん楽しみにしていただけて嬉しすぎます😭💗💗💗ありがとうございます！！がんばりますーー！！！ (2022年1月29日 22時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - Maryさん» ギャーーー！！誤字です意味分かんない誤字してて申し訳ないですうわー！！なにこれ恥ずかしい😭😭😭😭😭ありがとうございます！！！ (2022年1月29日 22時) (レス) @page22 id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鬼木天蓼(プロフ) - 鵲さん初コメ失礼します！前作の「愛憎のフィナーレ｣も今回のシリーズも最高です！男勝りな夢主ちゃん可愛すぎて好きです!! 鵲さんのこの小説が最近の私の楽しみです!!!!素晴らしい小説ありがとうございます！！！！応援してます！！ (2022年1月29日 21時) (レス) @page37 id: 6acfa79450 (このIDを非表示/違反報告)
Mary(プロフ) - 22ページの教科書の名前は誤字ですか？！ (2022年1月29日 15時) (レス) @page22 id: de57741303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年1月19日 2時
