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ロンは立っていた。犬がまた五人に跳びかかってきた時、ロンはハリーを横に押しやった。犬の両顎がハリーではなく、ロンの伸ばした腕をバクリと噛んだ。ハリーは野獣につかみかかり、むんずと毛を握った。だが犬はまるでボロ人形でもくわえるように、やすやすとロンを引きずっていった。






「ロン!」







その時突然、どこからともなく、何かがハリーの横っ面を張り、ハリーはまたしても倒れてしまった。ハーマイオニーとオリヴィアが痛みで悲鳴をあげ、倒れる音が聞こえた。Aも、痛みとともに地面に伏していた。

ハリーは目に流れ込む血を瞬きで払いのけて、杖をまさぐった。






「ルーモス! 光よ!」






ハリーは小声で唱えた。 杖灯りに照らし出されたのは、太い木の幹だった。スキャバーズを追って、「暴れ柳」の樹下に入り込んでいた。まるで強風に煽られるかのように枝を軋ませ、「暴れ柳」は四人をそれ以上近づけまいと、前に後ろに叩きつけている。

そしてそこに、その木の根元に、あの犬がいた。根元に大きく開いた隙間に、ロンを頭から引きずり込もうとしていた。ロンは激しく抵抗していたが、頭が、そして胴がズルズルと見えなくなりつつあった。






「ロン!」







ハリーは大声を出し、あとを追おうとしたが、太い枝が空を切って殺人パンチを飛ばし、ハリーはまた後ずさりせざるをえなかった。 もうロンの片足しか見えなくなった。それ以上地中に引き込まれまいと、ロンは足をくの字に曲げて根元に引っかけ、食い止めていた。

やがて、バシッとまるで銃声のような恐ろしい音が闇をつんざいた。ロンの足が折れたのだ。次の瞬間、ロンの足が見えなくなった。








「ハリー、助けを呼ばなくちゃ!」





ハーマイオニーが叫んだ。血を流している。柳がハーマイオニーの肩を切っていた。






「ダメだ! あいつはロンを食ってしまうほど大きいんだ。そんな時間はない──」

「誰か助けを呼ばないと、絶対あそこには入れないわ──」






大枝がまたしても四人に殴りかかった。







「オリー!」






Aが叫んで、オリーを押した。その直後、太枝はAの腕を直撃し、酷い音が鳴った。腕に激痛が走り、Aはそこを押さえてしゃがみこんだ。





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(プロフ) - あいうえおさん» わー!本当だ!ありがとうございます!!😭😭 (2022年1月17日 0時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの…368の部分が568になってますよ (2022年1月16日 23時) (レス) id: 20e12b7e66 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 檸檬さん» わー!こちらこそありがとうございますー!ドラコとの絡みも入れて行きたいなと思っているのでがんばりますー!✊🏻✊🏻 (2022年1月16日 19時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - もう8出していただいたんですか?!ありがとうございます!!💕😻ドラコも好きなので鵲さんが出来るかぎりで主人公ちゃんと絡ませてくれると嬉しいです‼︎応援してますっ!✨ (2022年1月16日 19時) (レス) @page29 id: 96c1ce7e45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 犬好きさん» わー!ありがとうございますー!!😭💕💕モチベ爆上がりですー!!😭💕 (2022年1月16日 17時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月16日 8時

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