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「全校生徒を明日、帰宅させなければなりません」
マクゴナガル先生が言った。
「ホグワーツはこれでおしまいです。ダンブルドアはいつもおっしゃっていた……」
職員室のドアがもう一度バタンと開いた。ロックハートだった。にっこり微笑んでいる。
「大変失礼しました。──ついウトウトと──何か聞き逃してしまいましたか？」
先生たちがどう見ても憎しみとしかいえない目つきでロックハートを見ていることにも気づかないらしい。スネイプが一歩進み出た。
「なんと、適任者が──まさに適任だ。ロックハート、女子学生が怪物に拉致された。『秘密の部屋』そのものに連れ去られた。いよいよあなたの出番が来ましたぞ」
ロックハートは血の気が引いた。
「そのとおりだわ、ギルデロイ」
スプラウト先生が口を挟んだ。
「昨夜でしたね、たしか、『秘密の部屋』への入口がどこにあるか、とっくに知っているとおっしゃったのは？」
「私は──その、私は──」
ロックハートはわけのわからない言葉を口走った。
「そうですとも。『部屋』の中に何がいるか知っていると、自信たっぷりにわたしに話しませんでしたか？」
フリットウィック先生が口を挟んだ。
「い、言いましたか？ 覚えていませんが……」
「我輩はたしかに覚えておりますぞ。ハグリッドが捕まる前に、自分が怪物と対決するチャンスがなかったのは、残念だとかおっしゃいましたな」
スネイプが言った。
「何もかも不手際だった、最初から、自分の好きなようにやらせてもらうべきだったとか？」
ロックハートは、石のように非情な先生方の顔を見つめた。
「私は……何もそんな……あなたの誤解では……」
「それでは、ギルデロイ、あなたにお任せしましょう」
マクゴナガル先生が言った。
「今夜こそ絶好のチャンスでしょう。誰にもあなたの邪魔をさせはしませんとも。お一人で怪物と取り組むことができますよ。お望みどおり、お好きなように」
ロックハートは絶望的な目で周りをじーっと見つめていたが、誰も助け舟を出さなかった。いまのロックハートは、ハンサムからは程遠かった。唇はワナワナ震え、歯を輝かせたいつものにっこりが消えた顔は、うらなり瓢箪のようだった。
「よ、よろしい──へ、部屋に戻って、し──支度をします」
ロックハートが出ていった。
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鵲(プロフ) - あいさん» わー！！ありがとうございますーー！！😭😭💓 (2021年12月12日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - このお話大好きです！応援してます！ (2021年12月12日 4時) (レス) id: fc16481cf6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - みゆさん» わー！！！前作から！！ありがとうございます！！😭😭😭💖💖嬉しいです、、！！！！更新頑張りますーー！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 前作の方から知って、この作品も楽しませていただいています！鵲さんの書き方すごく好きです。これからも楽しみに待ってます！頑張ってください💪 (2021年12月9日 8時) (レス) @page22 id: c8945715f5 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぺでぃさん» はじめまして！わわわわ！！前作もみてくださりありがとうございます😭😭嬉しいです！！ありがとうございますーー！！更新頑張ります！！ (2021年12月8日 23時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月31日 19時
