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夏は知らぬ間に城の周りに広がっていた。空や湖が明るいブルーに変わり、花々は温室で咲き乱れていた。医務室は面会謝絶になっており、マダム・ポンフリーは誰が来ようと、石になった人たちの見舞いをさせてはくれなかった。
もっと悪いことに、ダンブルドアに停職命令が出され、ダンブルドアがいなくなった恐怖感がこれまでになく広がった。誰も彼もが、心配そうな、緊張した顔をしていた。その中で、Aは特に生徒たちから警戒されていた。
授業の前、Aが座る席の周辺は誰も座りたがらないし、大広間で食事をしているときも、あからさまに皆、Aを避けて座るのだ。しかし、今の状況下では、他のグリフィンドール生と一緒に行動することは絶対となっているのだ。そのためか、Aと行動しなければならなくなった生徒は、必死にAを拒否していた。
「父上こそがダンブルドアを追い出す人だろうと、僕はずっとそう思っていた」
2週間立った頃の魔法薬の授業で、マルフォイが声をひそめようともせず話していた。
「おまえたちに言って聞かせたろう。父上は、ダンブルドアがこの学校始まって以来の最悪の校長だと思ってるって。たぶん今度はもっと適切な校長が来るだろう。『秘密の部屋』を閉じたりすることを望まない誰かが。マクゴナガルは長くは続かない。単なる穴埋めだから……」
ハーマイオニーとオリヴィアの席は空席で、鍋も空っぽだった。
「先生」
マルフォイが大声でスネイプを呼び止めた。
「先生が校長職に志願なさってはいかがですか？」
「これこれ、マルフォイ」
スネイプは薄い唇がほころぶのを押さえきれなかった。
「ダンブルドア先生は、理事たちに停職させられただけだ。まもなく復職なさると思う」
「さぁ、どうでしょうね」
マルフォイはにんまりした。
「先生が立候補なさるなら、父が支持投票すると思います。僕が、父にスネイプ先生がこの学校で最高の先生だと言いますから……」
スネイプは薄笑いしながら地下牢教室を闊歩した。幸いなことに、シェーマス・フィネガンが大鍋にゲーゲー吐くまねをしていたのには気づかなかった。
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鵲(プロフ) - あいさん» わー！！ありがとうございますーー！！😭😭💓 (2021年12月12日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - このお話大好きです！応援してます！ (2021年12月12日 4時) (レス) id: fc16481cf6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - みゆさん» わー！！！前作から！！ありがとうございます！！😭😭😭💖💖嬉しいです、、！！！！更新頑張りますーー！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 前作の方から知って、この作品も楽しませていただいています！鵲さんの書き方すごく好きです。これからも楽しみに待ってます！頑張ってください💪 (2021年12月9日 8時) (レス) @page22 id: c8945715f5 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぺでぃさん» はじめまして！わわわわ！！前作もみてくださりありがとうございます😭😭嬉しいです！！ありがとうございますーー！！更新頑張ります！！ (2021年12月8日 23時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月31日 19時
