寂寞のアイソレーション３ (ページ6)

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ダンブルドアが呼びかけた。ロックハートがいそいそと進み出た。

「校長先生、私の部屋が一番近いです──すぐ上です──どうぞご自由に──」

「ありがとう、ギルデロイ」

人垣が無言のままパッと左右に割れて、一行を通した。ロックハートは得意げに、興奮した面持ちで、せかせかとダンブルドアのあとに従った。マクゴナガル先生もスネイプ先生もそれに続いていった。

生徒たちは混乱の中、他の先生に促されて寮へと戻り始めた。その間も、ずっと、『秘密の部屋』についての話がざわざわと囁かれていた。

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それから数日、学校中がミセス・ノリスの襲われた話でもちきりだった。

犯人が現場に戻ると考えたのかどうか、フィルチは、猫が襲われた場所を往ったり来たりすることで、みんなの記憶を生々しいものにしていた。フィルチが壁の文字を消そうと「ミセス・ゴシゴシの魔法万能汚れ落とし」でこすっていたが、効果はないようだった。文字は相変わらず石壁の上にありありと光を放っていた。

犯行現場の見張りをしていない時は、フィルチは血走った目で廊下をほっつき回り、油断している生徒に言いがかりをつけて「音をたてて息をした」とか「うれしそうだった」とかいう理由で、処罰に持ち込もうとした。

そんな中、Aは図書室で、魔法史の宿題をしていた。ビンズ先生の宿題は「中世におけるヨーロッパ魔法使い会議」について、一メートルの長さの作文を書くことだった。

「大変そうだな」

羊皮紙とにらめっこしているAの後ろから、ひょっこり顔を出したのは、フレッドとジョージだった。Aは思わず驚いて声を上げそうになったが、司書のマダム・ピンスに睨まれそうになったので、慌てて口をふさいだ。

「どうして俺達を避けるんだ？」

二人から逃げようと慌てて立ち上がったAの手を掴んでフレッドが言った。Aはうるさい心臓の音とどうしても熱くなる顔をどうにかしたくて、必死に目を泳がせた。

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