寂寞のアイソレーション３ (ページ39)

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「Aのこと大事にしたいから、急かすのは良くないかなって、口にするのはまだ避けてたんだけどな」

まだ余韻に浸って顔を赤くしているAを見つめながら、ジョージが微笑んだ。

「まさかAからおねだりしてくれるとは思ってなかったよ」

Aは真っ赤な顔を隠したくて俯いたが、ジョージがぐいっとその顔を上げさせた。

「逸らすなよ。俺のことちゃんと見て……」

「っ、や、ジョージ、なんか、は、恥ずかしい」

Aがぎゅっと目を瞑って、ジョージの熱い視線から逃れようとした。

「A、かわいい」

ジョージがAの頬にキスを送りながらくすくす笑った。

「もうしなくていいのか？」

「え……っ、あ……」

フレッドの言葉にAが薄く目を開けて二人を見つめた。

「……じ、じゃあ、も、もう一回、する……」

フレッドがニヤッとしてAに顔を近づけると、Aがそれを慌てて止めて、フレッドの顔を手のひらで押しのけた。

「ぅぶっ、なんだよ、A？」

「わ、私もする！」

「え？」

Aが体勢を持ち直してフレッドと向き合った。フレッドはぽかんとしたが、すぐにまたニヤッとした。

「Aがしてくれるのか？」

「う、うん」

Aがドキドキしながら頷くと、フレッドは笑って、すっと目を閉じた。Aはフレッドの方に身を乗り出して唇を近づけた。

フレッドの吐息がAの唇に吹きかかると、Aがびくっとして少し顔を引いた。すぐにまた顔を近づけたAは、真っ赤な顔のまま、フレッドの唇にゆっくりゆっくり口付けた。

ぷに、とゆっくり唇が触れたあと、Aがすぐに唇を離そうと顔を引いた。フレッドはAの腰に腕を回して、ぐいっと自分の方へ引き寄せた。

「んっ……っ！」

Aが慌てふためく中、フレッドは唇に触れるだけのキスを何度も繰り返した。ちゅ、ちゅ、という可愛らしいリップ音が他に誰もいない談話室に響く。

「んっ、フレッド、……ん、」

「んー」

「っ、んっ、ん……」

恥ずかしそうにぎゅっと目を瞑ってされるがままになっているAを見つめたフレッドは、ふっと笑ってAから唇を離した。

「真っ赤」

Aの頬に触れながらフレッドが言うと、Aはうつむいて顔を隠した。

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