寂寞のアイソレーション３ (ページ38)

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フレッドとジョージはAがクリスマスを楽しめるようにと、いろいろな遊びを教えてくれた。外に出て一緒に雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりして、Aにとっては今までで一番楽しいクリスマス休暇だった。

談話室に戻り、冷えきった体を暖炉のそばで温めながら、Aは嬉しそうに微笑んでいた。

「今まで過ごしてきたクリスマスの中で、今日が一番幸せだ」

毛布に包まりながらAが二人に笑いかけると、二人はニッコリして「よかった」と言いながらAの頭を撫でた。

「…………なあ、フレッド、ジョージ」

談話室を見回して、他に誰もいないのを確認したあと、Aがぽつりと二人に呟いた。

「ん？」

「あの……」

Aは少しもじもじして、毛布から出た自分の足のつま先を見つめた。

「あのな……今日、誕生日だから、一つだけお願いしても、許してくれるか？」

「誕生日じゃなくても、Aのお願いなら聞いてあげるよ」

ジョージが微笑んでそう言ったので、Aは安堵したように笑い、それからまたぼそぼそ呟き始めた。

「あの、な」

「うん？」

「き、キス、したいんだ」

Aはそう言いながら真っ赤な顔を隠すように毛布に埋めてしまった。

「いいよ」

すぐに返事が帰ってきて、フレッドがAの顔を上げさせた。Aがきゅっと目を瞑ると、フレッドはAの頬に口付けて、それから離した。

Aは目を開けてぽかんとした。その間に、ジョージがAの額に口付けた。

「あ、ち、ちがうんだ！」

「え？」

Aは慌てて付け加えた。二人がぽかんとした。

「ちがう……あの、あのな、私……く、くち、に……口にしてほしくて」

顔が真っ赤で、二人に笑われてしまわないか心配になったAは俯きながら遠慮がちにそう言った。Aはそれ以上何も言わず二人の返答を待っていたが、数秒待っても二人が何も言わないので、恐る恐る顔を上げた。

「だ、だめか……？」

Aが聞いた直後、フレッドがAの頬を掴み、その唇に口付けた。唇に触れる柔らかい感触で、顔に熱がこもるのを感じた。次の瞬間、隣から「あっ！」という声が聞こえ、不満げなジョージの顔がAに迫った。

「抜け駆けしやがって！」

ジョージはフレッドを睨みつけたあとでAの頬を掴み、同じように唇に口付けた。

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