寂寞のアイソレーション３ (ページ37)

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「メリークリスマス、A！」

「そして誕生日おめでとう、A！」

プレゼントの開封をしていたAの元へ、新しいセーターを着たフレッドとジョージがするりとやってきて、Aの隣に腰掛けた。それぞれ名前のイニシャルが刻まれている。

「メリークリスマス、フレッド、ジョージ」

「すごい量のプレゼントだな」

「うん……結局手紙を出すのに忙しくなりそうだ」

Aが苦笑しながらプレゼントを開けた。毎年恒例の、なんだか少し高級そうな小物やら、置物やらだった。

「随分高級品だな」

「いつもこんな感じだ」

Aはため息を吐いたあと、近くでぽかんとAのプレゼントを見つめているロンに視線をやった。

「なあ、これいくつかもらってくれないか？」

「えっ！？」

Aがキラキラしたプレゼントを指差しながらロンに言うと、ロンはびっくり仰天した。

「ウワー。これ、僕たちの家の全財産を合わせても及ばないくらいの高級品だよ！こんなのもらえないよ！」

「そうか……」

Aは肩を落とした。ロンはじーっとまたプレゼントを見て、それからちらちらAを見た。

「まあ……でも……そんなにいらないなら……」

Aがロンにそれを渡すと、ロンは大喜びして部屋にそれを置きに行った。

「ったくあいつは……」

「もうそろそろ部屋に入り切らないんだ。置き場所にも困るし」

呆れ顔のジョージに、Aが笑いながら言った。

大広間は豪華絢爛だった。霜に輝くクリスマス・ツリーが何本も立ち並び、ヒイラギとヤドリギの小枝が、天井を縫うように飾られ、魔法で、天井から暖かく乾いた雪が降りしきっていた。「監督生」のバッジにフレッドがいたずらして字を変え、「劣等生」にしてしまったことに気がつかないパーシーは、みんながくすくす笑うたびに、どうして笑うのか聞いていた。

クリスマスに同じように残っているらしいドラコは、スリザリンのテーブルから、聞こえよがしにハリーやオリヴィアの新しいセーターの悪口を言っていた。

A以外の皆が、ウィーズリー家特製セーターを着ていた。

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