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「A、また新学期な」
「うん……また」
Aが名残惜しそうに苦笑した。フレッドがもう一度Aを抱きしめてくれた。
「あーっ！ほら見ろ！オイ、見ろよ！ほーら、だから言っただろ！フレッドがAを抱きしめてる！！」
ロンがフレッドを指差しながらハリーとハーマイオニーに言った。フレッドは煩わしげに弟を見つめたあとでAを離した。
「やっ付き合ってるんだよ！」
「バカ言うな、ロニー坊や」
フレッドは「鼻をへし折るぞ」とロンへの脅し文句を付け加えたあとで、Aを見た。
「悪いな。そういうのじゃないのに」
「そういうのって何のことだ？」
「え？あー、いや、うん。何でもないよ」
Aが不思議そうに首を傾げると、フレッドは慌てて誤魔化した。
「二人のおかげですごく楽しい一年だった」
ありがとう、とAが笑ったその時、二人のもとへふくよかなおばさんと、小柄な女の子が現れた。
「フレッド、ジョージ、その子はだあれ？」
「ああ、ママ」
どうやら、二人の母親らしい。Aは微笑んで頭を下げた。
「A・ウィータです。こんにちは」
「ウィータ……？」
その言葉を聞いたおばさんは突然顔色を変え、Aをじろじろ見たので、ジョージが付け加えた。
「ママ、Aはあのウィータ家の子だけど、純血主義じゃないよ」
おばさんはまだAを訝しげに見つめていたが、Aがおどおどするのを見たあとで、ふっと笑った。
「私はモリーよ。よろしくね、A──」
「ええ、よろしくお願いし──」
「まあ、A！」
モリーおばさんが差し出した手を取ろうとしたとき、後ろから金切り声が上がり、それと同時にAは勢い良く体を引き剥がされた。
「その赤毛にそばかす……ウィーズリー家ね」
エリザはギロッとウィーズリー家の面々を睨みつけたので、モリーおばさんは不快そうな顔をした。
「A、言ったはずでしょう！マグル生まれや血を裏切る者とは、仲良くしてはいけないって！」
「で、でも、かあさま──」
「どうして言いつけを守れないの？」
Aはびくっと肩を揺らして俯いた。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
