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プレゼントは毎年高級品だったが、Aはほとんど、そういうものには興味がなかった。宝石が散りばめられた飾りやら、アクセサリーやら、そういったものはいつも、部屋の物置の奥深くにしまいこんであるか、もしくは、オリヴィアにこっそりあげていた。
オリヴィアはどうやらそういう綺麗なものに関心があるらしく、それを押し付けて「あげるよ。いらないんだ」と言うと喜んで受け取ってくれた。──しかし、今回はそれを押し付ける宛がなかった。
仕方なく部屋のどこかに飾ってみたりもしたが、あまりに落ち着かないので、全て棚の中にしまいこんだ。机に向かい、質のいい羊皮紙と羽ペンを手に、Aは黙々手紙を書き始めた。
──────
「それじゃあ、A。分かってるとは思いますが──ホグワーツに戻ってからは──くれぐれも、言いつけを守るようにね」
クリスマス休暇が明けた。
プラットフォームでAは、トランクを手にしたまま母に「はい」と返事をした。
「グリフィンドールに組分けされたのは大変不名誉だけれど──しっかり言い聞かせましたから、どうか、Aをよろしくね」
エリザは向きを変えて、ルシウスの横に立っていたドラコにそう言った。ドラコは「ええ」と頷いて、Aの方を見るとニヤッと笑った。Aは目を逸らした。ドラコのことは最初から好かなかったが、好感度は既に最悪になっていた。
「分かっただろう？ 穢れた血と仲良くしても、なんの得にもならないんだということが」
汽車が発車したあと、ドラコはAの前に座りながら言った。Aは「そうだね」とほとんど思っていないように冷たく言ったので、ドラコが怪訝そうな顔をした。
「まさか、まだ懲りていないとでも言うんじゃないだろうな？」
Aは答えなかった。窓の外をぼーっと眺めて、ドラコには目もくれない。
「……フン、まあいい。しかし、あんまり僕にそっけない態度を取ると、君の母上はまた君に罰を下すんじゃないのか？」
Aはまた何も答えなかった。
「ドラコは、私のこと嫌いだろ？」
やっと口を聞いたかと思えば、突然の一言に、ドラコは目を丸くした。
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鵲(プロフ) - 秋さん» 私の趣味です…🙏🙏🙏 (1月21日 16時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
秋 - とても面白いのですが、主人公の口調が男の子っぽいのには何か理由がありますか？？ (1月21日 15時) (レス) id: fd804455da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - まだ初め部分しか読んでいませんが、こちらもとても面白い物語だと確信しているのですごく楽しみで、また一気読みになりそうです。こんな素晴らしい作品を作っていただきありがとうございます。 (2022年1月31日 18時) (レス) id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - 随分遅れてしまいましたが新作おめでとうございます。前作(愛憎のフィナーレ)から飛んでこの作品を見つけました。前作はとても素晴らしい作品で何度も涙ぐみながら一気読みしました。そしてそんな物語を作れる作者様の新作！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page10 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - メロンソーダさん» ありがとうございます！！わわ！！過去作も…！！ありがとうございます！うれしいでず😭😭🙏💕💕 (2021年10月20日 20時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月8日 3時
