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「さて今度はスリザリンの攻撃です。チェイサーのピュシーはブラッジャーを二つかわし、双子のウィーズリーをかわし、チェイサーのベルをかわして、ものすごい勢いでゴ……ちょっと待ってください――あれはスニッチか？」
エイドリアン・ピュシーは、左耳をかすめた金色の閃光を振り返るのに気を取られて、クアッフルを落としてしまった。観客席がザワザワとなった── ハリーがスニッチを見た。観客席にも、選手たちにも、興奮の波が一挙に押し寄せてきた。ハリーは金色の光線を追って急降下した。
スリザリンのシーカー、テレンス・ヒッグズも見つけた。スニッチを追って、二人は追いつ追われつの大接戦になった。チェイサーたちも、自分の役目を忘れてしまったように、宙に浮いたまま眺めている。
ハリーが一段とスパートをかけた次の瞬間、グヮーン！とグリフィンドール席から怒りの声が沸きあがった。マーカス・フリントが、わざとハリーの邪魔をした。ハリーの箒ははじき出されてコースを外れ、ハリーは辛うじて箒にしがみついていた。
「反則だ！」
グリフィンドール寮生が口々に叫んだ。フーチ先生はフリントに厳重注意を与え、グリフィンドールにゴール・ポストに向けてのフリー・シュートを与えた。ゴタゴタしているうちに、スニッチはまた見えなくなってしまった。近くの観客席で、ディーン・トーマスが大声で叫んでいるのを、ロンが宥めていた。
「退場させろ。審判！ レッドカードだ！」
「サッカーじゃないんだよ、ディーン。クィディッチに退場はないんだよ。ところで、レッドカードって何？」
「ルールを変えるべきだわい。フリントはもうちっとでハリーを地上に突き落とすとこだった」
リー・ジョーダンの中継も、中立を保つのが難しくなってきた。
「えー、誰が見てもはっきりと、胸くその悪くなるようなインチキの後……」
「ジョーダン！」
マクゴナガル先生が凄味を利かせた。
「えーと、おおっぴらで不快なファールの後……」
「ジョーダン、いいかげんにしないと──」
「はい、はい、了解。フリントはグリフィンドールのシーカーを殺しそうになりました。誰にでもあり得るようなミスですね、きっと」
グリフィンドールのペナルティー・シュートになり、アリシアが投げたものが決まると、ゲーム続行になった。クアッフルはグリフィンドールが持ったままだ。
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鵲(プロフ) - 秋さん» 私の趣味です…🙏🙏🙏 (1月21日 16時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
秋 - とても面白いのですが、主人公の口調が男の子っぽいのには何か理由がありますか？？ (1月21日 15時) (レス) id: fd804455da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - まだ初め部分しか読んでいませんが、こちらもとても面白い物語だと確信しているのですごく楽しみで、また一気読みになりそうです。こんな素晴らしい作品を作っていただきありがとうございます。 (2022年1月31日 18時) (レス) id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - 随分遅れてしまいましたが新作おめでとうございます。前作(愛憎のフィナーレ)から飛んでこの作品を見つけました。前作はとても素晴らしい作品で何度も涙ぐみながら一気読みしました。そしてそんな物語を作れる作者様の新作！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page10 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - メロンソーダさん» ありがとうございます！！わわ！！過去作も…！！ありがとうございます！うれしいでず😭😭🙏💕💕 (2021年10月20日 20時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月8日 3時
