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「ルシウスから話は聞いています！“穢れた血”と仲良くするとは何事ですか！」
吠えメールだ。金切り声を上げながら、目の前で恐怖の表情を浮かべるAを怒鳴りつけていた。
「おまえには呆れました。誇り高き純血であろうおまえが、よりにもよって穢れた血と口を利くとは！あれほど言い聞かせたというのに、いつからそんなに聞き分けの悪い娘に育ったというの！」
ぶるぶると震えながら吠える手紙を見つめるAは半べそだ。青ざめた顔で、ひたすら「ごめんなさい、ごめんなさい」と手紙に謝り続けていた。
「それだけではありません。お前がスリザリンではなくグリフィンドールに組分けされたことも━━これほどお前に失望したことはありません。この血を裏切る者めが！お前にはもう一度強く言い聞かせねばなりません。今度の休暇は必ず帰ってくるように！」
そう言うと、手紙は一人でに身を破き、テーブルにパラパラと残骸が落ちた。
スリザリンのテーブルからクスクスという笑い声が響く。他の生徒は皆Aを見ていた。その視線からどうしても逃れたくて、Aは目に涙を浮かべながら、急いで手紙の塵をかき集め、鞄をひっつかみ、大広間を出ていった。
────
その日の午後三時半、初めての飛行訓練を受けるため、生徒たちが正面階段から校庭へと急いだ。よく晴れた少し風のある日で、足下の草がサワサワと波立っていた。
校庭の反対側には「禁じられた森」が見え、遠くの方に暗い森の木々が揺れている。スリザリン寮生はすでに到着していて、二十本の箒が地面に整然と並べられていた。やがてマダム・フーチがやってきた。白髪を短く切り、鷹のような黄色い目をしている。
「なにをボヤボヤしてるんですか」
開口一番ガミガミだった。
「みんな箒のそばに立って。さあ、早く──右手を箒の上に突き出して」
みんなが箒のそばに立つと、マダム・フーチが掛け声をかけた。
「そして、『上がれ！』と言う」
みんなが「上がれ！」と叫んだ。 Aも「上がれ」と言うと、箒はすぐにAの手元に収まった。
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鵲(プロフ) - 秋さん» 私の趣味です…🙏🙏🙏 (1月21日 16時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
秋 - とても面白いのですが、主人公の口調が男の子っぽいのには何か理由がありますか？？ (1月21日 15時) (レス) id: fd804455da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - まだ初め部分しか読んでいませんが、こちらもとても面白い物語だと確信しているのですごく楽しみで、また一気読みになりそうです。こんな素晴らしい作品を作っていただきありがとうございます。 (2022年1月31日 18時) (レス) id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - 随分遅れてしまいましたが新作おめでとうございます。前作(愛憎のフィナーレ)から飛んでこの作品を見つけました。前作はとても素晴らしい作品で何度も涙ぐみながら一気読みしました。そしてそんな物語を作れる作者様の新作！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page10 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - メロンソーダさん» ありがとうございます！！わわ！！過去作も…！！ありがとうございます！うれしいでず😭😭🙏💕💕 (2021年10月20日 20時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月8日 3時
