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物語的情趣 : トントンside ページ39

ああ、今日もダメか
長卓で眠りに浸ってしまったAにぽつりぼやいた

定例会議
いつものように幹部が集まって会議を行うが、やはりAは途中で意識をなくしてしまうわけである


トン「…シャオさんが狂ってしまった時の緊急会議は大丈夫やってんけどなぁ」


何が原因なんだろうか
以前遭遇した天使はおそらく国家に介入する力を持っていたようだから、Aにもそれはできるはずである
A自身が能動的に動かないと、きっとAの願いは叶わないのだから、この問題はぜひとも解決したいところだ…


ぺ神「お〜〜い!トントン!聞こえてる?」


…おっと、少し妄想が過ぎたか


トン「すまん、少しぼーっとしてたわ…で、どうしたん」

ぺ神「Aの問題に対応する策を一つ考えた」

トン「さっすが神や!どんなん?」

ぺ神「俺が思うに、Aが会議中にどんなことを考えているかが分かればこの問題は解決できると思うねん」


成る程、一理ある
意識がなくなる少し前の考えを知れれば、気絶を防げるかもしれない


ぺ神「そこでや」


ぺ神「さっき遂に完成した。心の中で考えたことを何でも正直に言ってしまうというメタ的で都合の良すぎる薬が出来た」

トン「もう少し物語的情趣をわきまえた表現にしていただきたかった」

ぺ神「ごめんなぁ…そんな薬三次元にはないしさ…論理構築が難しかったんや…」

トン「…まぁそこはええわ…副作用は?」

ぺ神「試しあるのみ。まずあの子に効くかもわからん」


…不安だ
安全性も確認されないまま使おうとしたのか、この◯モは。

まぁ、それでも解明しないと前には進めないからな


トン「…使ってみるか。Aもここに来てもう半年やから、そろそろ目に見える変化が欲しいやろ」

ぺ神「よっしゃ!じゃあこの薬をバレずに飲ませる方法、考えないとあかんな」


…え?
こいつまさか、安全性も確認されない薬を無断で投与するつもりか?


ぺ神「服薬したことを自覚されると効果が発揮されないねんな、これ」


…不安だ!
やはりこの組織にはヤベー奴しかいない。
また胃がキリキリと痛み始めた…

十時の魔法 : オスマンside→←やさしいひと : ショッピside



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作成日時:2018年2月8日 13時

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